
松竹映画100周年のメモリアルイヤーを記念した映画『キネマの神様』の製作が決定した。本作を手掛けるのは、日本映画界を代表する山田洋次監督。
ダブル主演を務めるのは、タレントの志村けんと、俳優の菅田将暉。初共演となる2人が世代を超えて、二人一役で主人公を演じる。
1999年の『鉄道員』以来21年振りの映画出演で、初主演の志村は「山田洋次監督の作品もたくさん見ていましたので、緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのをとても楽しみにしています」と、山田組の撮影への期待を寄せた。一方、山田組初参加となる菅田は、「脚本を読みながら、体が熱くなりました。この世界に入って良かった。」とコメントし、作品への高揚感を滲ませた。
また、日本を代表する名女優・宮本信子と若手実力派女優・永野芽郁の出演も決定し、松竹映画100周年記念作品にふさわしいオールスターキャストが続々と登場する。
出演者・監督コメント
志村けん
僕が映画に出演させていただくのは人生で2度目で、前回から約20年ぶりになります。松竹映画100周年という節目の作品に選んでもらい光栄な事だと思っております。ありがとうございます。山田洋次監督の作品もたくさん見ていましたので、緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのをとても楽しみにしています。
菅田将暉
今回このような素敵な座組に呼んで頂けたこと心から感謝しています。
永野芽郁
松竹映画100周年記念作品である本作に山田組の一員として出演できる事、とても光栄に思います。山田洋次監督が生みだす温かい世界に自分が存在できる喜びと、緊張感で今から撮影が待ち遠しいです。菅田さんは3回目の共演ですが、今までとは違う関係性の役どころなのでどんな空気が生まれるのか、とても楽しみです。大先輩方とご一緒して沢山のことを吸収できるように精一杯頑張りたいと思います。
宮本信子
約50年ぶりの山田組となります。
山田洋次監督
その昔、映画が娯楽の王座を占め、また日本映画が世界中の関心と尊敬を集めていた黄金時代があった。あの頃の撮影所はまさに夢の工場として活気に溢れていて、通俗娯楽映画から映画史に残る芸術作品まで続々と作られていた。この時代に華やかな青春を過ごした映画人の喜びと悲しみの人生を、映画製作百年の歴史を持つ松竹を舞台としてドラマチックに描きたい。
作品情報
キネマの神様
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝原雄三
原作:原田マハ「キネマの神様」(文春文庫刊)
出演:志村けん 菅田将暉 永野芽郁 宮本信子
配給:松竹
撮影:2020年3月クランクイン~5月クランクアップ予定
劇場公開:2020年12月 全国ロードショー
(c)2020「キネマの神様」製作委員会
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/kinema-kamisama/
【ストーリー】
無類のギャンブル好きなゴウ(志村けん)は、妻・淑子(宮本信子)や家族に見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは【映画】――。行きつけの名画座の館主・テラシンとゴウは、かつて映画の撮影所で働く仲間だった。若き日のゴウ(菅田将暉)たちは、時代を代表する名監督やスター俳優に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。しかしゴウとテラシンがともに食堂の娘(永野芽郁)へ恋心を抱き、運命の歯車は狂い始める。