「お〜いお茶」で、おいしいラテやスイーツを作ろう! “日本茶の日”イベントでレシピ公開

10月1日は、「日本茶の日」。かの豊臣秀吉が京都で開いた大茶会に由来する、日本茶の歴史の中でも重要な意味を持つ日です。

秀吉の“茶の思想”を現代に受け継ぎ、記念日として制定したのが、「お〜いお茶」でおなじみの伊藤園。例年この日にイベントが行われていますが、今年は「日本茶の日」のルーツともいえる京都の北野天満宮からのオンライン中継を軸に、全国各地のスポットから、日本茶のさまざまな楽しみ方を発信するイベントが開催されました!

史上初の“お茶フェス”が開かれたのは、400年以上前!?


「お〜いお茶」で、おいしいラテやスイーツを作ろう! “日本茶の日”イベントでレシピ公開
画像出典:Adobe Stock

イベントには、伊藤園のマーケティング本部 緑茶ブランドグループ ブランドマネジャーの安田哲也さんや、農林水産省出身のお茶好きYouTuber御茶村さんも登場。まずは北野天満宮の権禰宜を務める東川さんから、大茶会の歴史が紹介されました。

今から434年前の10月1日、豊臣秀吉によって開催された大茶会「北野大茶湯」。注目すべきは、上流階級の特権だったお茶を一般層にも広く振る舞った、という点。800とも1500とも言われる茶屋が建てられたと言われ、今でいうフェスや万博のようなイベントだったのだとか。その際に水を組んだ井戸とされる「太閤井戸」も、北野天満宮内に現存しています。

また中継では、当時の様子を描いた貴重な資料「北野大茶湯図」も特別に公開されました。絵図の中には千利休や津田宗久など、著名な茶人たちの姿もしっかりと記録されています。「異国の人も、お茶碗を持っていない人も歓迎」なんてお触れ書きもあり、今でいうところの“多様性”も歓迎のお茶フェスだったようです。

修学旅行先としてもお馴染みの北野天満宮ですが、豊臣秀吉が黄金の茶室を建て、史上初のお茶フェスが開かれた場所……と聞くと、また違った趣を感じられますよね。日本茶に想いを馳せながら訪れてみると、より奥深い歴史散策を楽しめそうです。

現代の“お茶賢人”たちが、オンラインで大集合 おうちで楽しめるレシピも!

続いては、全国各地からの中継内容もご紹介。ラテやスイーツなど、日本茶を使ったおいしいレシピも満載です!

◆茶農家「豊好園」の「天空の茶の間」(静岡市)

「お〜いお茶」で、おいしいラテやスイーツを作ろう! “日本茶の日”イベントでレシピ公開

野外で抹茶を立てて飲む楽しみ方を「野点(のだて)」といいますが、これができる場所を自分の茶畑の斜面に作ってしまったのが、片平次郎さん。茶の産地・静岡県で、「ニッポンNo.1の茶農家」を目指す若手生産農家さんです。
その名のとおり、天空に浮かんだ感覚でお茶を楽しめる絶景デッキから、おいしい茶葉づくりの秘訣を語ってくれました。

「肥料をたくさんあげれば、おいしいお茶を作ることはできる。でもそれでは、肥料を飲んでいることになってしまう」と片平さん。そう気づいてからは、土壌分析を入念に行い、足りないものだけを補う形で、農薬を使わない生産スタイルを確立。「お茶がこうしてくれ、というとおりに育てている」「自分が一方的にお茶を育てるのではなく、お茶と自分が対等でありたい」といった思いも語ってくれました。

◆日本茶スタンド「Saten japanese tea」(東京・杉並区)

「お〜いお茶」で、おいしいラテやスイーツを作ろう! “日本茶の日”イベントでレシピ公開
「Saten japanese teaの「抹茶プリン」。中継では「抹茶のブランマンジェを、抹茶プリンに変えたことでヒットした」なんて裏話も登場
続いては、東京都の「Saten japanese tea」(eはアキュート・アクセント付きが正式表記)の店主・小山和裕さんが登場。小山さんは“バリスタ”ならぬ、“茶リスタ”としての活動を続けている、抹茶カフェ文化を牽引する方です。今回は同店の看板メニューである「抹茶ラテ」を、自宅で簡単に再現できるレシピを教えてくれました!
「お〜いお茶」で、おいしいラテやスイーツを作ろう! “日本茶の日”イベントでレシピ公開
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2層仕立ての「抹茶ラテ」レシピ



【材料】「お〜いお茶」宇治抹茶4g/お湯40ml/牛乳150ml

(1)抹茶4gを茶漉しで漉す。
茶碗に少しずつお湯を足しながら少量のお湯で抹茶を練る感覚で混ぜると、ダマにならない滑らかな口当たりに仕上がる。
茶筅がない場合は、スプーンで混ぜてもOK。

(2)お茶で練り上げた熱い抹茶を、グラスに入れた牛乳に加える。
グラスの氷に沿わせて流し込むと、見た目にも華やかな2層の抹茶ラテが完成!

「お〜いお茶」で、おいしいラテやスイーツを作ろう! “日本茶の日”イベントでレシピ公開
「Saten japanese tea」の店主・小山和裕さん

イベント当日は、エキサイトニュースも同店を取材。
伊藤園が小山さんに協力を依頼したのは、Satenがお茶のいいところ、魅力がわかるようなメニューを揃えた店だからと、伊藤園ティーテイスターの佐藤香さんが答えてくれました。
「Satenさんの抹茶ラテを入り口に、伊藤園としてもお茶をもっと楽しんでもらって盛り上げたいという気持ちがありました」。

「日本茶の日」を伊藤園が制定したと知っていた小山さんは、以前から自身も何かしてみたかったそうです。
「伊藤園さんからお声がけをいただき、日本茶を盛り上げるために僕らもお店をやっているので、コロナ禍とはいえ何かお力添えをできれば」と思い、参加を決めたと話してくれました。

◆契約茶園「堀口園」の「お〜いお茶」専用茶畑(鹿児島県)

「お〜いお茶」で、おいしいラテやスイーツを作ろう! “日本茶の日”イベントでレシピ公開

鹿児島県の志布志市からは40年以上、「お〜いお茶」の茶葉を育てている堀口園の堀口将吾さんが登場。実に650ヘクタール(東京ドーム200個分!)もの茶畑を経営しているそうです。茶葉の高い部分、柔らかくて美味しいところだけを刈り取っており、積まれたお茶はすぐに酸化が進んでしまうので、摘み取った後すみやかに工場に運ぶことが最重要!といった、「お〜いお茶」のおいしさと鮮度の秘密を教えてくれました。

また中継では、「オンザロック」というお茶の淹れ方も紹介してくれました。
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茶カテキンたっぷり「オンザロック」レシピ



【材料】「一番摘みのお〜いお茶」 4g/お湯200ml

(1)お茶の葉4gを入れた急須に熱湯200mlを注いで、1分間待つ
(2)氷を入れたグラスに、一気に注ぐ


熱湯でお茶を入れると、健康に嬉しい「茶カテキン」をたっぷりと抽出できるのだとか。ちなみに「一番摘みのお〜いお茶」は、BMIが高めの方の体脂肪を減らす機能がある機能性表示食品。生産量の少ない希少な品種をブレンドし、香りを引き出す新製法を採用しています。3種類のラインアップが揃っており、飲み比べをしても楽しそうですね!

◆たき火ヴィレッジ<いの>(千葉県)

続く千葉県からは、焚き火マイスター猪野正哉さんが登場。近年、キャンプやアウトドアが大人気ですが、「焚き火には人と人を打ち解けさせる力がある」と猪野さん。中継では、焚き火でのほうじ茶作りを紹介してくれました。
「お〜いお茶」で、おいしいラテやスイーツを作ろう! “日本茶の日”イベントでレシピ公開

ほうじ茶は、緑茶を火にかけて炒ったもの。緑茶の茶葉を中火で2〜3分、火にかけて、色が付き、香りがしてきたらほうじ茶になった目安です。フライパンでも簡単にできるそうなので、家でもお試しあれ!

さらに、ほうじ茶は「燻製チップ」の代わりにもなるとのこと。専用の鍋やチップがなくても、ほうじ茶だけで、自宅で“ほうじ茶スモーク”を作ることができるそうです。「鶏肉、鮭の切り身、チーズなど好きなもので燻製を作ってみてください」と猪野さん。おつまみにもぴったりですね。

本格的なキャンプは意外と作業がたくさんあって疲れるので、「火を囲みながら、ただお茶をゆっくり楽しむ」だけのキャンプもこれからの時代、良いのでは?といった提案もしてくれました。


◆「JINNAN HOUSE」内 「お〜いお茶ハウス」(東京・渋谷区)

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渋谷区のカフェからは、お菓子研究家の本間節子さんが登場。「家タイム応援プロジェクト」の一環として、健康成分たっぷりのカテキンが取れる「お〜いお茶」を使った、2種類の簡単レシピを紹介してくれました。
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「お〜いお茶」ゼリー レシピ



【材料】「お〜いお茶」(常温)400ml/砂糖30g/アガー5g(食物繊維でできた凝固剤)/季節のフルーツ(お好み)

(1)ペットボトルの「お〜いお茶」100mlを鍋に入れる
(2)よく混ぜながら、お鍋の中に砂糖30gを少しずつ加えていく
(3)よく混ざったら火をつけ、中火でアガー5gを溶かす(ダマにならないよう注意)
(4)残りのお茶300mlを加え、よく混ざったら、最後に「お〜いお茶」のペットボトルの中に注ぎ込む
(5)冷蔵庫に入れ、冷やし固める
(6)ペットボトルをしっかり振ってから器に流し入れ、好きなフルーツを添える
(※ペットボトルのまま、“ぷるぷるドリンク”として飲んでもOK!)

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「お〜いお茶」と、さつまいものサラダ



【材料】 さつまいも 150g(10分茹でる。卵やカボチャでも代用可)/マヨネーズ10g/牛乳 小さじ1/「一番摘みのお〜いお茶1200」1〜2g /塩、砂糖 少々/クラッカーやパンなど

(1)皮を剥いて茹でた柔らかいさつまいもに、塩と砂糖をかける
(2)牛乳に茶葉を入れ、吸わせて柔らかくさせる。
(3)5分ほど置いてから、さつまいもと混ぜて軽くあえる
(4)お好みで加減しながら、マヨネーズ10gを入れる。胡椒を振りかけても可
(5)器に盛り付け、ローストしたパンやクラッカーなどを添えて食べる


健康にもうれしい「お〜いお茶」を、秋冬も楽しもう!

日本茶のさまざまな楽しみ方が紹介された、今回のオンラインイベント。「お〜いお茶」には、おなじみのペットボトルの他にも、抹茶や茶葉、インスタント粉末茶、ティーバッグなど、さまざまな商品があることも分かりました。

中でも今秋、特に注目したいのは「機能性表示食品」のシリーズ。BMIが高めの方の体脂肪を減らす機能があることが報告されているガレート型カテキンが含まれている「一番摘みのお~いお茶(1000/1200/1500)」や、認知機能(注意力・判断力)の精度を高める機能があることが報告されているテアニン・茶カテキンを含んだ「お~いお茶 お抹茶 POWDER」といった商品は、両親などに贈っても喜ばれそうですね。

いろいろな楽しみ方ができ、かつ健やかな毎日を応援してくれる「お〜いお茶」。その魅力を、改めて知ることができた充実のイベントでした。皆さんもぜひ“お茶のチカラ”を日常に取り入れて、この秋冬も、家族みんなで元気に過ごしてくださいね!
(取材・文/外山ゆひら)
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