父は、母のことを「化け物」と書いていた。
それが冗談でも、文学的表現でもないことは、文章の空気で分かった。

そこには、「妻」でも「母」でもない、
もっと冷たい、計算された存在としての“彼女”が描かれていた。

「彼女は俺が死んでも泣かないだろう。むしろ、終わったと思ってホッとするかもしれない」

「この家も、娘も、彼女の掌の中だ」

私はノートを閉じて、静かに膝に置いた。

私が知っていた父は、こんなことを書き残す人じゃなかった。
けれどきっと、それすら母の前では“演じさせられていた”のだ。

Aの件が終わっても、終わらなかった理由が、今はわかる。
この家で一番怖いのは、
たぶん、最初からずっと“母”だったのだ。
【漫画】父の日記に母のことが「化け物」とつづられていた【監視カメラで見てます Vol.16】


※本記事は一部生成系AIを利用しています。