避けていたはずなのに、どんどん近づいてくる。
「偶然の再会」のはずだった人が、
いつの間にか、生活の隙間に入り込んできていた。

その日、突然LIMEが届いた。
元カレ・安藤 涼から。
ブロックしていたはずなのに
おそらく、別のアカウントだ。

画面越しのその文字に、鳥肌が立つ。

何も悪いことしない?
…じゃあ、なんで夜中に来たの?
なんで名前を呼んだの?
なんで、ここに住んでるの?

すべての“偶然”が崩れ去る。
彼は私の生活圏に、意図的に入ってきている。