“証拠”としてそこに残されたのは、
私の生活そのものが監視されていた証だった。
朝、ベランダの空気はいつもより生ぬるかった。
なぜか、嫌な予感がしてカーテンを開けた
その瞬間、視界の端に“白い紙”が映った。
ベランダの手すりの上、誰かがそっと置いたように折りたたまれた紙。
私は恐る恐る開いて見た。
《れーちゃん、昨日も23:41のシャワーおつかれさま♡
ちゃんと乾かしてから寝ないと風邪ひくよ。》
手が震えた。
この“れーちゃん”という呼び方、涼しか使っていなかった。
そして何より、シャワーの時間が正確すぎた。
私が髪を乾かしていたタイミング
全部、見られてた。