
次の日も、Dさんは自然にAさんに話しかけてくれた。
無理に馴れ馴れしいわけではなく、ただ“普通”の会話をしてくれる。
育児の悩みも、子どものちょっとした可愛いエピソードも、
Aさんが笑って話せる相手は、久しぶりだった。
「また明日も会えるの、楽しみにしてますね」
そう言って去っていくDさんの背中に、Aさんはほんの少し希望を感じた。
けれど――夜、ふとした違和感が浮かぶ。
Dさんのアカウントを検索しても出てこなかった。
でも、園ママたちがよく使うサブ垢の中に、ある“裏アカ”を見つけた。
そこには、見覚えのあるスタンプ、文体、絵文字。
そして、まるでAさんとのやりとりを“観察日記”のように語る投稿が並んでいた。
「今日も例の人、やっぱりズレてる(笑)」
「ちょっと優しくしたらめっちゃなついてきた。逆に怖いかも」
Aさんは、画面を持つ手が震えるのを止められなかった。
優しい言葉の裏で、笑われていた。
“味方”だと思った人が、ただの“観察者”だった。
次回、最終話「“あなたも同じじゃない”って言われて」
Aさんは、幻想だったママ友関係に、静かに終止符を打つ。
※本記事は一部生成系AIを利用しています。