でもその中には、
「平成18年の年賀状特集」など、
母にとっては“思い出の断片”が詰まっていた。
「これ捨てて平気?」
そう聞くたびに母は少し黙って、
でも最終的には「…うん」と言った。
Yさんは、“自分の正しさ”を押し付けることの怖さを知った。
そして母も、“全部抱え込む生き方”が限界に近いことを自覚し始めていた。
冷蔵庫の整理、廊下の新聞、足の踏み場の確保。
一気には無理でも、“片付けは始まった”。
「全部なんて無理」
「たぶん、また揉める」
それでも、
今日という日は、
“何も変わらなかった昨日”とは違っていた。

私は、あの一言を忘れない。
「……少しだけなら捨ててもいいよ」
それは、“母が私を信じてみようとした”一歩だった。
※本記事は一部生成系AIを利用しています。