“映え”だけを追求する妻の料理が、ついに「食事」という常識から逸脱していく。
その日、テーブルに並べられたものを見て、思わず目を疑った…

その日、祐介が仕事から帰ると、テーブルに“カレーライス”が並んでいた。
ただし、常識を覆すような姿で。

ピンクと水色に染まったライスに、ルウにはマーブルチョコと綿菓子、極めつけはホイップクリームのトッピング。
【漫画】カレーなのに、甘い、しょっぱい、そして、食べたくない【映え飯モンスター Vol.3】

満面の笑みで美咲が告げる。

「……これ、食べ物なのか?」と祐介は思わず口をつぐんだ。
一口食べれば、甘さとしょっぱさが交互に襲いかかり、味覚が崩壊する。
もはや食事ではなく、SNS映えのためだけに作られた“作品”だった。