「今日の夕飯はね、“ネオンゼリーの冷やし味噌スープ”だよ♪」と笑顔で差し出された皿を見た瞬間、祐介の手が止まった。

器の中には冷たい味噌汁…その中に浮かんでいたのは、ピンクと青に着色されたゼリー。
さらに、銀箔のトッピングが載っており、まるで“科学実験の残骸”のようだった。
思わず祐介は、スプーンを持つ手を止め、そして立ち上がった。

その瞬間、美咲の顔から笑顔が消えた。
「な、なに怒ってるの…? 今日のはすごく頑張ったのに…」
戸惑いの表情を浮かべる美咲。
だが、祐介にとってはもう限界だった。