食卓での衝突から数日後
美咲のもとに、予想外の“来客”がやってきた。
それは彼女の母・祥子だった。冷たい空気が流れる家の中で、さらに空気が凍る出来事が待っていた。

その日、夕方。
リビングでスマホを操作していた美咲のもとに、突然インターホンが鳴った。
「え、来るなんて聞いてないけど…」
ドアを開けると、そこには彼女の母・祥子さんが立っていた。
「ちょっと顔見に来ただけ。あんたと祐介くんの最近の話ちょっと気になってね」
突然の訪問に戸惑いつつも、美咲は笑顔で母をリビングに通す。
しかし、母娘のあいだには、やがて緊張が走ることになる。
テーブルに出されたのは、ピンクのハート型オムライスに、金粉をふりかけたサラダ、紫のゼリー入りのドリンク。
まるでパーティのデザートコーナーのような“夕飯”だった。
祥子さんは料理を見た瞬間、眉間に皺を寄せてこう言った。