でも、それでも――じっとなんてしていられなかった。
その日から私は記録を取り始めた。
カウンターから見える防犯カメラの向きから証拠になる動画の日時。
毎日記入される廃棄リストの数字と、美優さんが手にするレジ袋の量。
「今日もいっぱい出たね」「もったいないよね」
――そんな会話の断片まで、スマホのメモに書き込んでいった。
このまま放置すれば、いいだけかもしれない。
画像
だから、証拠を残すしかない。
“黙ってろ”と言われたから、言葉には出さない。
ただ見て記憶を残す。
徹底的に。

※本記事は一部生成系AIを利用しています。