もう「廃棄の横取り」ではなく、「意図的な余剰仕入れと持ち出し」
【漫画】「これって普通?」バレないズルが常態化してた夜のシフト【バイトトラブル Vol.12】

エプロンのポケットに仕込んでいた小さなボイスレコーダーが、しっかりとその声を拾ってくれていることを願いながら、そっと停止ボタンを押す。
私はすぐにスマホを取り出し、これまでの記録――賞味期限切れ食材の廃棄時間と美優さんの持ち出し時間の食い違い、防犯カメラの死角の把握、美優さんの発言メモなどを1つのファイルにまとめて、確認する。
「大事にしたくない」と言って何もしなかった店長。
「バイトなんだから」と言って背を向けた同僚たち。
誰も声を上げないなら、私がやるしかない。
震える指先で、私はスマホの「送信」ボタンを押した。
送り先は、本部のお客様相談フォーム。
件名は「従業員による不正行為の報告」。
送信完了の表示を見つめながら、私は深く息を吐いた。
怖くなかったと言えば嘘になる。
でも、不思議と胸の奥が、少し軽くなっていた。

※本記事は一部生成系AIを利用しています。