次の日のシフト表を確認したとき、私は目を疑った。
いつも遅番リーダーとして名を連ねていた美優さんの名前が、どこにもなかった。

遥さんが不思議そうに声を上げる。
「急に体調でも崩したのかなあ」なんて声もあったけど、私は直感でわかった。
昨日のことが関係していると。
エリアマネージャーの田中さんは、あのやり取りの後、美優さんを事務所に呼び、長い時間をかけて話をしていた。
私はそれを遠くから見ることしかできなかったけれど、何を意味していたのかはわかる。
「……もう来ないってさ」
ぽつりと呟いたのは、あとから出勤してきたベテランのパートさんだった。
詳しくは知らないけど、と前置きしながら、どうやら本部判断で契約解除になったらしいと耳打ちしてくれた。