コメント欄に並ぶ批判の言葉。

「無駄遣いの象徴」
「家族を盾に注目稼ぎ?」
「見てて不快になった」

美咲は、その一つひとつに心をえぐられていた。
祐介の言うように、見ないのが正解かもしれない。
でも、どうしても、放っておけなかった。

なぜ私だけが悪者にされるの?

誰だって自分の好きなことをして生きてる。
私は料理が好きで、発信することが好きで、努力してるだけなのに。
その怒りと悔しさが、指先を動かした。
スマホのメモ帳に、美咲は勢いのまま文章を書き込んでいく。