「……ユニコーンチーズ、1個3,800円…?」
祐介はカード明細を手に、目を疑った。
そのほかにも「金粉入りオリーブオイル」や「食べられる花びら」など、普段の生活では見慣れないものばかり。

笑顔の奥に、焦りのような必死さが滲んでいた。
(その案件、まだ“決まってすらない”んだろ……?)
祐介は何も言えず、ただ黙って明細書をテーブルに置いた。