食卓に並ぶ料理は、夫婦のかたちだった。
だけど今、それは“味覚”の押しつけ合いに変わっていた。
口にするたび、問いかけたくなる。
「私たち、まだ同じものを“美味しい”と思えてるの?」

今夜も私は、出汁をとり、食材を丁寧に刻んだ。
彼のために、少しだけ辛みを足して。


だけど、彼は無言でキャップを開け、
何も言わずに、真っ赤なソースをかけた。

私の時間も、想いも、無視された気がして
胸の奥がジリッと焼けた。

【漫画】どんなに丁寧に料理を作っても、時間も想いも無視される【激辛料理で家庭崩壊 Vol.12】

そう言った声も、届いていないようだった。