“まさか”が“確信”に変わった瞬間、
息をするのを忘れるくらい、胸がギュッと締め付けられた。
だけど、それはほんの序章だった。


間違いなかった。
サングラスを外したその顔、口元のホクロ、耳のかたち。
声に馴染んでいた“違和感”が、一気に“現実”に引き戻された。

あれは、間違いなく私の“元カレ”。
4年前、価値観のズレで揉めて別れた、あの彼。

あまりの衝撃に、動けなかった。
画面の中で笑っている彼は、まるで私のことなんて忘れたように
「恋愛ってさ、こういう女いると冷めるよね〜」と軽口を叩いていた。

笑ってる場合じゃないよ。
何も知らずに、私は毎晩“あの人”にハートを送っていたんだ。