ゴミの日の朝、私はいつも通り、分別したゴミ袋を出した。
食べ残しや、破れたメモ帳、レトルトの空き袋――
特別なものは何も入っていない、はずだった。

なのにその日の夕方、
帰宅してドアを開けた瞬間――
足元に、見覚えのあるゴミ袋が置かれていた。


まるで、私が捨てたことに対して「許可してない」と言われているかのように。
中身は、確かに今朝出したものと同じだった。

でも、ひとつだけ違うものが入っていた。

小さな、ちぎれたメモの断片。