私は翌朝、出勤時間より少し早くホテルに着いた。
フロントにいたのは、昨日電話口で応対していた男性スタッフだった。
名前は確か……佐野さん。


彼は気さくな笑顔で、管理ファイルを開いた。
私の目が向いていたのは、清掃リストではない。
すぐ横にある、「鍵の貸出記録表」。
そこには、“現在貸出中”の部屋番号が記載されている。
私は、昨日“使われていた”部屋の番号を探した。

(……ここ数日の記録ではあの部屋は使われてない)

チラリと壁にかかった鍵を確認する。

(やっぱり、ない)

確信を持って記録に書かれてない部屋の鍵がないことを伝える。

「え? ああ、それは……うーん……誰かが、書き忘れたのかも。ほらうち、アナログだし…」

佐野さんが一瞬だけ目をそらした。
そのとき、確信した。
この人は知ってる。いや、関わってる。


※本記事は一部生成系AIを利用しています。