「ねえ、平松さん。ちょっと、いいですか」

勤務後のロッカールームで私は彼女を呼び止める。
清掃記録にも宿泊記録にも載っていない“汚れた部屋”。
今日、宿泊客のいないはずの部屋の鍵が消えていたのを、私は見逃さなかった。
平松さんは少し面倒くさそうに振り返る。

「なに?」

「フロントにあるはずの鍵が、なかったんです。…今日は使わない部屋なのに」


「でも、私たちがどうにかできる問題じゃないでしょ」

平松さんの言葉に私はムッと怒りが込み上げてくる。

「だからって、このままでいいんですか!? 私たち、ちゃんとやってるのに、何度も何度も、“清掃漏れ”って片づけられて…黙ってたら、ずっと続くんですよ」

その言葉に、平松さんの表情が変わった。


※本記事は一部生成系AIを利用しています。