私と平松さんは目を合わせ、小さくうなずき合った。

(このまま証拠もなしに踏み込んだって、言い逃れされるだけだ)

私はポケットからスマホを取り出し、録音アプリをそっと起動させる。
平松さんは静かに廊下を離れ、非常口の陰に身を潜めた。


けれど、あの部屋は“誰も泊まっていないはず”の部屋だった。

(やっぱり……誰かが、使ってる)

中にいる誰かに、罪の意識なんて微塵もない。
けれど私たちにとっては、清掃スタッフの名誉が踏みにじられている状況だ。

――このままじゃ終われない。


※本記事は一部生成系AIを利用しています。
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