翌朝、私は再び会議室に呼び出された。
責任者の男性は、いつもより硬い表情で椅子に腰かけている。
テーブルには、昨夜録音した音声と平松さんが撮った写真のプリント。

「昨夜のこと、詳しく教えてくれる?」

私と平松さんが順を追って説明していく間、彼は何度もうなずきながら黙って聞いていた。
そして、説明を終えると、ゆっくりと深いため息をつく。

「……ここ最近、“使用されていないはずの部屋”のクレームが急に増えていてね」
「チェック漏れかとも思ったんですが、頻度が妙だったんです」
「まさか……従業員がそんなことをしているとは思わなかった」

重く沈んだその声に、私も平松さんも言葉を返せなかった。
責任者は書類を軽く指で叩きながら、視線を上げる。

【漫画】部屋を勝手に使っていたのはあのフロントスタッフだった【バイトトラブル Vol.35】

その言葉に私はようやく、深く息を吐いた。


※本記事は一部生成系AIを利用しています。
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