パリからやってきた、学ランを着た不良少年スラッシュバンド!?

日本のアニメやマンガ音楽がフランスなど海外で人気がある、いわゆるクール・ジャパン現象は、すでに周知の事実であるが、日本のカルチャーから影響を受けたフランスのバンドはちょっと珍しい。



Rise of The Northstar(ライズ・オブ・ザ・ノーススター)。

フランスで結成されたこのバンドは、一言で言うと新進気鋭のスラッシュバンド。硬派で攻撃的なサウンドは、1990年代のニューヨーク・ハードコアと現代メタルコアがミックス。1980年代の渋谷裏通りスピリットを基に誕生し、日本の文化・漫画・不良少年といったキーワードが彼らの世界観に散りばめられている。



特に影響を受けたのは、スラムダンクや北斗の拳と言うことから、彼らのジャパン・カルチャー好きが伺える。



2016年6月に開催された世界最大の日本カルチャー・イベント「JAPAN EXPO 2016」のLiveステージでは、地元のフランス人からの大きな支持を受け成功を収める。



クール・ジャパンと言う言葉が、日本人の間でなんとなく曖昧な定義のまま一人歩きをしているように感じるが、彼らのような外国人目線でジャパン・カルチャーを体現しているバンドを見ると、文化は進化し変貌し、そしてまた新しい価値観が存在するものではないかと感じる。



メンバー達の黒い制服に白い靴を履いている様相は、摩訶不思議である。しかし、そこに存在する彼らの日本好きはしっかりと伝わる。来年、日本ツアーも予定されており、外国人を通じてジャパン・カルチャーを再認識する貴重な機会にお目にかかれる日が楽しみだ。



Rise of The Northstar オフィシャルサイト
http://www.riseofthenorthstar.com

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