
30日放送のNHK総合「あさイチ」に高畑充希が生出演し、明日最終回を迎える朝の連続ドラマ小説「とと姉ちゃん」のエピソードを語った。
その中で、高畑演じるヒロイン・小橋常子と、坂口健太郎が演じる星野武蔵の恋について、有働由美子アナウンサーが「大阪のときに行っておけば」とこぼすと、常子を演じる高畑も共感し、「1回目の別れに関しては、『なんで大阪行かないの?』って思いました」と、演じる側としてももどかしく感じていたことを告白した。
そして常子の母を演じる木村多江も「それならわたしたちも大阪についていくわよ」と言っていたことを明かすと、有働由美子アナウンサーも「でしょ! でしょ!!」と大盛り上がり。
「でも2回目の別れは、しょうがないのかなって思いました」と続ける高畑は「常子も責任が出てきてるし、星野さんも子供のためっていうのがあるから」と複雑な思いを抱えながら演じていたことを明かす。
番組司会のV6・井ノ原快彦は視聴者として「だからそこで、じゃあ一緒に出版社でやるって手もあったんじゃないかとか、いろいろ話になっちゃって」と、番組名物でもある“朝ドラ受け”のトークでも、当時は意見が分かれたことを伝えた。
有働アナも「そうそう」と頷きつつ、「星野さんも、生物の知識を生かして『あなたの暮らし』書いてもいいんじゃない、とかいう形で、わたしたちもいろいろ考えてた」と言うと高畑は「わたしも今そう思いました」と笑顔を見せる。
続けて井ノ原が「『そしたら子供たちも一緒にいるし、なるべく自由にできるんじゃないか』って言ってたんだけども」と常子と星野にまつわる自分たちの願望を話すと、有働アナは「朝のドラマとしては、ヒロインが結婚しないっていう珍しい、わりと少ない設定だった」と全体を振り返った。
高畑は「星野さんとのくだりは、一週間でまとめて撮影とかが多かった」と語り、一方で、「繊細に(気持ちが)変化していくから、でもバラバラに撮影があるので、難しかった」と言う。また「(星野は)常子にとって普通の女の子になれる場所」であり、「強いわたし」を見せていく中で、唯一「弱いわたし」を見せられる相手だったので、「(演じていて)ふっと肩の力が抜けるような感じがありました」と語った。
明日放送される最終回について「ハンカチいるやつですかね?」と土曜「あさイチ」をひとりで担当する有働アナが不安げに訊くと、高畑は「ハンカチ……いやでも、明日はようやく“とと”が」と、意外にも西島秀俊演じる常子の父親の名前を持ち出したのだ。
「えっ!? 亡くなった“とと”?」と驚く有働アナと井ノ原だが、間を空けてから井ノ原が「ちょっと待って。それぐらいにしといた方がいいかな!」と制止をかけた。ためらいつつ、有働アナが「ドラマ部に怒られちゃうやつですか!?」と言うと井ノ原は「楽しみにしておいた方がいいよね」と語ってこの話題を締めくくったのだった。