秋本番突入! 2016年夏ドラマを主題歌と一緒に振り返る

いよいよ今年も10月に突入し秋本番を迎える。夏ドラマも放送を終え、秋ドラマを楽しみにしている人もいるのではないだろうか。

今回は秋ドラマを迎える前に、主題歌に注目しながら話題となった夏ドラマをピックアップして振り返っていきたい。



<月・平日夜の癒やしに>
月9ドラマのフジテレビ系「好きな人がいること」では、ケーキ作りに没頭してきたパティシエの櫻井美咲(桐谷美玲)が、イケメン三兄弟の柴崎夏向(山崎賢人)、柴崎千明(三浦翔平)、柴崎冬真(野村周平)とシェアハウスをしながら恋愛模様を描いていくラブコメディーだ。



主題歌には元KARAのメンバーで女優としても活躍する知英(ジヨン)が、JY名義で発売したセカンドシングル「好きな人がいること」が起用された。歌詞はドラマのストーリーに合わせつつも、自身の体験談を織り交ぜながら、細かな心理描写を堪能な日本語で表現している。ミュージックビデオでも天真爛漫なJYの姿と、脳裏に焼き付く可愛らしいダンスが話題を呼んでいた。



<火・臨場感あるシーンの連続にハラハラ>
火曜9時に放送されたフジテレビ系「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」は、警察学校を優秀な成績で卒業し刑事部に配属された新人刑事藤堂比奈子(波瑠)が、先輩にあたる東海林泰久(横山裕)と共に数々の異常犯罪に立ち向かうというストーリー。



スリリングでミステリアスな展開を見せる同ドラマの主題歌には、昨年3月にメジャーデビューを果たした[Alexandros]が抜擢。書き下ろされた「Swan」は疾走感のある楽曲に仕上がっており、ドラマとの一体感を感じることができる。視聴者からも「やっぱり主題歌はドロスで正解だ。ドラマとめっちゃ合ってていい」「ええ曲やんな。あのドラマの冷やりとした怖さが蘇る」などの声が上がっていた。



<水・夏の夜にピッタリなホラー>
毎週水曜深夜には、SKE48の松井珠理奈がヒロインを務めるTBS系「死幣-DEATH CASH-」が放送された。

呪われた一万円札“死幣”を手にした人間が次々と不可解な死を遂げるという本格ホラーサスペンスドラマ。ヒロインの松井は女子大生の南由夏を演じた。



主題歌にはSKE48にとって節目となる20枚目シングル「金の愛、銀の愛」が起用されている。胸が苦しくなる切ないバラードを歌った本楽曲は、劇中で問題の解決に向けて奮闘する松井の演技と重ね合わせるように、力強い歌声を響かせるメンバーひとりひとりの成長が頼もしい。



<木・心あたたまる一夜に>
木曜にはテレビ朝日系「はじめまして、愛しています。」が放送。尾野真千子と江口洋介が夫婦役を演じ、養子制度を題材とした“本当の家族とは何か”という普遍的なテーマのホームドラマだ。



主題歌には槇原敬之が本ドラマのために描き下ろした「理由」が起用された。「誰かの幸せが自分の幸せなんだと思って追い求めていたものなのに諦めそうになるなんて」と切ない歌詞で歌い始める「理由」は、ドラマに沿った内容でありながらも明るくダンサブルなメロディで展開されているのが特徴的だ。



<金・華金にひと笑い>
金曜夜に放送されたTBS系「神の舌を持つ男」では、舌にのせたものを全て分析する能力を持つ男・朝永蘭丸(向井理)と流浪の古物骨董屋・甕棺墓光(木村文乃)、正体不明の宮沢寛治(佐藤二朗)と共に謎の温泉芸者“ミヤビ”を探し旅に出るストーリー。



このドラマには坂本冬美の30周年メモリアルイヤーを記念してリリースされた第二弾シングル「女は抱かれて鮎になる」が主題歌として起用された。圧巻の歌声を披露した清々しいくらいの“ド演歌”に、視聴者からは「いい曲だな~演歌でいいな~と思ったのは何十年ぶりだろう」「主題歌が演歌って逆に新鮮」などのコメントが寄せられていた。



<土日・週末にのんびり鑑賞>
土曜夜9時には人気アニメをドラマ化した日本テレビ系「時をかける少女」が放送された。

ヒロインの女子高生・未羽役を黒島結菜、幼なじみの吾朗役をを竹内涼真が演じ青春ストーリーを展開させた。そして、日曜夜9時に放送されていたフジテレビ系「HOPE~期待ゼロの新入社員~」は、韓国の連続ドラマ「ミセン-未生-」が原作となっている。囲碁のプロ棋士の夢に挫折した主人公・一ノ瀬歩(中島裕翔)が、訳あって入社した総合商社でひたむきに仕事と向き合うヒューマンドラマだ。



「時をかける少女」では主題歌にAKB48の「LOVE TRIP」が抜擢された。「告白」をテーマに作られた本楽曲のミュージックビデオでは、メンバーが日本中を駆けつけ告白をサポートする様子が描かれている。「HOPE~期待ゼロの新入社員~」ではスピッツの「コメット」が主題歌に。楽曲提供のオファーを受けて、草野マサムネが作詞作曲を手掛けたこの曲はアルバム『醒めない』に収録されている。「投げやり」から「前向き」に変わろうとする途上を歌っており、両主題歌とも、ドラマの世界観に寄り添ったものになっている。



連続ドラマに必要不可欠となる“主題歌”の存在。よく耳を傾けて聴いてみるとドラマの内容にリンクしていることが多いので、よりドラマを楽しむための要素になるかもしれない。秋ドラマの主題歌たちにも是非注目していきたい。

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