磯貝サイモン、ニューアルバム「silver lining」より 『耳鳴りを止めてくれ』が先行配信リリース

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7月14日に発売される磯貝サイモンの4年ぶりのニューアルバム「silver lining」より、『耳鳴りを止めてくれ』が6月30日より先行配信がスタート。



この時代だからこそ「生きる」ということにフォーカスを当てた全12曲収録。

その中でもこの曲は、生きることへの絶望と希望を対照的に描いた、まさにアルバムを象徴する1曲だ。



他にも話題性の豊かな楽曲がアルバムを彩っている。日本テレビ系列『秘密のケンミンSHOW』エンディングテーマ 「web」、埼玉Nack5でオンエアされた西武ライオンズ応援テーマソング「パレードを歩くその日まで」、彼の地元である神奈川県相模原市のコロナ禍新生活様式キャンペーンテーマソング「skylark」、Dream Amiに楽曲提供した「サイテーなスタート」のセルフカバーも収録。



もちろん話題性だけではない。祖母との思い出を綴った、涙なしでは聴けない「あんよがじょうずピコピコピ」や、あるがままに生きることへの強い意志を感じる「ありんこみたいに生きていこう」など、どの曲も歌詞に耳を澄まさざるを得ない力強い作品が多い。そして磯貝サイモン流のオーガニックなサウンドが、その言葉に輪郭や深みを加える。

これまでのアルバムとは生々しさがまるで違うように聴こえるのではないだろうか。



作曲家として海外でも活動する磯貝サイモン。彼が各国で出会った仲間が、「平和ボケのこのシマから抜け出せ」ではゲストミュージシャンとして参加している。スウェーデンの世界的バンドDirty Loops のBass・Henrik Linderや、同じくスウェーデンのサックス奏者・Bjorn Arko、ロサンゼルスで活動するGuitarist・Victor Leeがクレジットに名を連ねている。この楽曲のタイトルや歌詞にもしっくりくる人選と言えるだろう。



また特筆すべき点として、今作はアレンジ、演奏、録音のほぼ全てを磯貝サイモンが1人で担当している。

まるでスタジオミュージシャンが集まって録音されたかのような演奏に聴こえるが、ドラム、ベース、ギター、ピアノなどのベーシックな楽器は全て彼の演奏。何十人かで歌っているように聴こえるコーラスなども全て彼1人でいろいろな声を出しながらレコ―ディングしたという。



そしてさらに面白いのは、カセットMTRや、オープンリールレコーダーといった、レトロなレコーディング機材が全面的に使用されている。しかもレコ―ディングの様子をオンライン配信でほぼ全て生中継で公開していたそうだ。確かに聴いてみると、一般的なCD作品よりも暖かいサウンドに耳を包まれる感じが懐かしい。



アートワークには、FM802/FM COCOLOのアートプロジェクト「digmeout」企画のアートフェア「UNKNOWN ASIA 2019」で磯貝サイモン賞に選出された、染色家あおきさとことのコラボレーションが実現。

「silver lining」の語源である英語のことわざ「Every cloud has a silver lining.」(困難の裏側には必ず光がある、の意)から、雲から透けて銀色に輝いて見える太陽の光をイメージして染色された大きな布と、飛行船をモチーフに制作された芸術作品がジャケットに大きく登場。



これまで当たり前だった自由が奪われている今、シンガーソングライターとして、1人の人間として、彼が模索する希望の光がこのアルバムには込められている。