伝説のメロディックパワーメタルバンド・ATOMIC TORNADO、一夜限りの再結成

いくつものバンドが誕生し、何らかの事情により解散、あるいは活動休止を余儀なくされるのは、ある意味バンド活動の宿命とも言えるだろう。このバンドもまさにその宿命を辿っている。

メロディックパワーメタルサウンドを奏で、当時日本のHELLOWEENとも形容された、ATOMIC TORNADO(アトミックトルネード)。



1992年に結成し、2007年のメジャーデビューを経た後、2008年末をもって、創設者であるボーカル土屋陽輔のバンド活動からの引退により無期限の活動休止となった。しかし、海外にも多くのファンを持つバンドに対して、いつしか活動再開の期待は寄せられていた。



デビューアルバムの発売から10周年の日(2017年2月7日)、久々に土屋以外のメンバーで会合。全メンバーがアラフォー圏内に入り、各自が人生の岐路に立つ中、タイミング的にはもう今しかないということで再結成の意思は確認できたものの、土屋の引退によりバンドのフロントマンが不在であった。



ベースの大舘寛幸のフレンドシップにより白羽の矢が立ったのは、北海道発のヘヴィメタルバンドHOWLING★STARのボーカルTAKAYUKI。彼は札幌のサブカル系音楽シーンで実力派シンガーとして活躍する一方、札幌のソウルフード、ぎょうざとカレーの「みよしの」のテーマソングを歌うDummyとしても、地元から愛されている。ATOMIC TORNADOのボーカルとしては、土屋に似た声質でキーが高い曲にも対応できることが必要であったが、YouTubeに投稿されていた同テーマソング「Let’s GO!!みよしの!!」が決め手となった。



4月上旬に行われた最初のリハーサルでもその実力を遺憾なく発揮し、ライブへ向けてメンバーの期待も膨らんでいるという。



再結成にあたり、すでにメンバーそれぞれが独自の活動を歩んでいるため、活動は一夜限りのスペシャルな企画となる。Dummy自身、ATOMIC TORNADOの熱狂的なファンでもあり、「土屋さんの歌唱イメージを損なわないよう、かつさらなる次元へ昇華させたステージングを期待して欲しい」と熱く意気込みを語る。



創設者の土屋は現在、奄美大島で農業を営んでいるが、今回のメンバーの呼びかけに応じて、ゲスト出店として奄美大島の野菜を販売しに会場へ来ることが決定している。

ひょっとするとステージに上がるサプライズもあるのか!?



ファンが待ち望んだ、成熟したATOMIC TORNADOのステージを、まだ彼らの存在を知らないオーディエンスにも特別な一夜として体感してもらいたい。



【Live詳細】

A story behiNd a Decade ~また逢う日まで~
Support Act:Fury Of Fear / TORNADO-GRENADE
ゲスト出店:奄美くらふとファームの土屋さん



■日時
5月12日(金)
OPEN / START 18:00 / 18:30



■料金
前売3,000円+1Drink(500円)/ 当日3,500円+1Drink(500円)



■会場
川崎Serbian Night

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