
最近、ドラマを見ていて、気になった登場人物のことを調べると実はミュージシャンだった、という経験をお持ちの方は少なくないのではないかと思う。
それくらい最近のドラマには、ミュージシャンとして活躍する一方、俳優業にも進出する人が増えているようだ。
まず、火曜日夜9時から放送されているTBS系ドラマ「カンナさーん!」に出演しているのが、シシド・カフカだ。ドラムを叩きながら歌うスタイルのミュージシャンとして知られる彼女が、同ドラマでは主演の渡辺直美演じるカンナの夫・礼(要潤)の浮気相手・真理を演じている。スマートでクールなキャリアウーマンで、美しく芯の強い、まさに“完璧な女性”として好演を見せ、前回の放送ではカンナと直接対決。そのやりとりにはネットからも絶賛の声が寄せられていた。
水曜日夜11時56分から放送されている、TBS系テッペン!水ドラ!!『わにとかげぎす』では、水曜日のカンパネラのコムアイが連続ドラマ初出演を果たした。ヤクザの若頭、東金の愛人を演じるが、シーンの度に変わる魅力的な表情やセリフ使い、さらに肌の露出も惜しまず、体を張ることもいとわないという大胆な演技に惚れ込んだ制作陣が、急遽コムアイの出演シーンを追加したほどだという。同ドラマには、他にもDOTAMAとACEが出演中。2人はともにソロで楽曲をリリースするほか、MCバトルも披露するHIP HOPアーティストだ。
また、ミュージシャンという枠からは、少し外れるかもしれないが、今年、惜しまれながらNHK「おかあさんといっしょ」のうたのお兄さんを卒業した横山だいすけは、毎週日曜夜9時から放送されているフジテレビ系ドラマ「警視庁いきもの係」に出演中。渡部篤郎演じる須藤を「伝説の刑事」とあがめる所轄署の巡査を演じており、“だいすけロス”となっていた人たちに癒しを与えているようだ。
そして、最近では、NHKの連続テレビ小説にもミュージシャンの進出が多い。
昨年末「逃げるは恥だが役にたつ」で、俳優としてもミュージシャンとしても大ブレイクを果たした星野源のように、演技と音楽活動が互いに好影響を与え合うことは大いにあるだろう。
今後も、ミュージシャンが俳優業に進出する機会は増えるのではないだろうか。