
7月10日より放送スタートの新ドラマ『愛の、がっこう。』(フジテレビ系)に出演する田中みな実。
かつてTBSアナウンサーとして人気を博し、退社後はさまざまなジャンルでマルチに活躍している田中。特に印象的なのは女優業で、ドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系/2020年)では、敏腕プロデューサーのマサ(三浦翔平)にストーカー並みの執着心を持ち、マサに肩入れされているアユ(安斉かれん)に狂気じみた嫌がらせを繰り返す秘書の姫野礼香を怪演して一気に注目を集めた。その後も、夫婦のセックスレスをテーマにしたドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系/2023年)では、仕事に打ち込むキャリアウーマン・新名楓役を務め、キャリアとプライベートの間で揺れ動く女性を繊細かつ大胆に演じて話題を呼んだことも記憶に新しい。
そんな田中がこの夏、新たに出演するドラマ『愛の、がっこう。』は、堅い家庭で育ったまじめすぎる高校教師・小川愛実(木村佳乃)が、文字の読み書きが苦手なホストのカヲル(Snow Man・ラウール)に言葉や社会を教える秘密の“個人授業”を通して距離を縮めていくラブストーリーだ。田中が演じるのは、愛実の高校時代からの親友で、テレビ局の報道センターで働く町田百々子。作中では、ある出来事をきっかけに“愛実を一生守る”と誓った百々子が、ホストと関わる愛実を心配する姿が描かれるという。
田中が演じる百々子は、男勝りで芯のあるキャラクターということで、田中がこれまで演じてきた役柄のイメージを覆すような人物だと言える。田中は公式コメントにて、同作の演出を手掛ける西谷弘氏から“見たことのない田中みな実が見たい”と伝えられたことを明かし、「リハーサルでは細かな所作や表情まで“もっとボーイッシュに”と指摘されることが多かったです」と演技指導についても振り返っている。
昨年出演したテレビ番組では、仕事に対する意識が変わってきたとして、「仕事がちょっとできないことが増えてきて楽しくなってきた」「できることをずっとやってるよりも、できないことをやって『できなかった!悔しい!』っていう方が性に合ってるみたい」と明かしていた田中。そんな彼女にとって、『愛の、がっこう。』での演技は、やりがいのある試みだと言えそうだ。その女優としての新境地に期待したい。