櫻坂46、京セラドーム大阪でツアーを締めくくるド派手ステージ!圧巻の演出&パフォーマンスに観客が熱狂

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櫻坂46の全国ツアー『櫻坂46 5th TOUR 2025 “Addiction”』のツアーファイナルが8月24日、京セラドーム大阪にて開催された。本ツアーは4月26日の愛知公演を皮切りに、全国5都市で全11公演を敢行し、計26万人を動員。

櫻坂46史上最大規模のツアーとなった。特に7~8月にかけて行われた東京ドームおよび京セラドーム大阪公演のドーム5days公演は、それ以前の愛知・福岡・広島のアリーナ公演からセットリスト、ステージ演出ともにスケールアップした内容となっており、多くのBuddies(櫻坂46ファン)を驚かせた。4ヶ月におよぶ全国ツアーの締めくくりとなるこの日の公演はインターネット配信も実施され、アリーナ公演しか観ていなかったファンや京セラドーム大阪に足を運ぶことができなかったBuddiesを巻き込む、ツアー千秋楽にふさわしいステージが展開された。



オープニングでは摩天楼を彷彿とさせる映像&照明演出、ステージ前方から吹き上がる噴水演出ともに、ジャジーなビッグバンド風サウンドに乗せてメンバーが次々に登場すると、2チームに分かれてダンスを披露。続いてステージ中央で藤吉夏鈴&山崎天がペアダンスにてオーディエンスを煽り、最後に二期生と三期生が勢揃いしたところでライブは「Addiction」から勢いよくスタートした。ピンクとイエローグリーンを基調にした2種類の衣装に身を纏ったメンバーたちは躍動感の強い、息の合ったダンスで早くも観客を魅了。続く「半信半疑」ではステージ両サイドに散ったメンバーが個々の存在感をアピールし、エンディングでは山崎のソロダンスをフィーチャー。さらに、力強いビートに導かれて始まった「Start over!」ではセンターの藤吉を中心に、歌とダンスでドラマチックな世界観を展開し、会場は早くもクライマックスのような盛り上がりをみせた。



最初のMCではキャプテンの松田里奈が「皆さんがここに来たこと、配信を観たこと、絶対に後悔させませんので、今の櫻坂46の最高地点をぜひ目に焼き付けてください!」と挨拶。続いて、大阪出身の山崎が夢の舞台のひとつだった京セラドーム大阪に立てた喜びを口にしつつ、「個人的には今日が10代ラストにステージになると思いますし、ツアーファイナルなので櫻坂の本気を皆さんに見ていただきたいと思います。今日は櫻坂から目を離さないように、離したら許しませんので!」と満面の笑みで語りかけた。



の前、世界の終わり」にてライブが再開すると、荘厳なサウンドと力強い歌声で会場の雰囲気を一変。

続く三期生メンバーによる楽曲「Nightmare症候群」では、センターの的野美青がバンパイアを思わせるアクションと佇まいで場の空気を掌握、森田ひかるが雑踏の中でゴミ箱を蹴り舌打ちをする演出から始まった「マンホールの蓋の上」では、激しいビートに合わせたクラップで会場がひとつとなり、アグレッシヴなダンスとともに京セラドーム大阪を狂乱の渦に巻き込んでいく。



櫻坂46の攻めの姿勢はまだまだ収まることはなく、続く「流れ弾」ではセンター田村保乃を中心としたメンバーの豪快なダンスに、スタントチームによるアクロバティックなパフォーマンスが加わる、エンタテインメント性たっぷりのステージを提供。田村が銃を撃つと、ステージの上段からスタントマンが転落するシーンは衝撃的だった。その後もラテンテイストの「ノンアルコール」でミラーボールの眩い光の下で情熱的に舞い踊ったかと思えば、山下瞳月や田村、守屋麗奈のキレのあるダンスから突入する「自業自得」では有無を言わせぬ存在感を放ちながら櫻坂46らしいステージングで観る者を圧倒させた。



三期生、二期生がそれぞれのカラーを打ち出したダンストラックに続いて、本ツアー初登場となる「真夏の大統領」からライブ中盤戦に突入。大園玲、守屋、向井純葉、村井優、村山美羽による夏らしさ全開のフレッシュさあふれるユニット曲で会場の空気が再び一変すると、幻想的なSEに乗せた噴水演出を挟んでグレー基調の衣装に着替えた二期生が「紋白蝶が確か飛んでた」「ドローン旋回中」でポジティブな空気を放つ。特に「ドローン旋回中」ではトロッコに乗ったメンバーがアリーナを一周して、会場中のBuddiesに笑顔を振り撒く。グループをけん引している二期生のキャラクターを象徴しているようだった。これに続いて、三期生が前日の大阪公演初日がライブ初披露の「恋愛無双」を、センターの小田倉麗奈を中心にパフォーマンス。谷口愛季の煽りを交えた「夏の近道」ではトロッコに乗った三期生が、真夏の京セラドーム大阪の客席に向けて元気いっぱいの歌声を届けていった。



二期生、三期生の期別曲ブロックを終えると、いよいよ4月に新加入の四期生が登場。ムービングステージに乗った9人が姿を現すと、アリーナ後方からゆっくりとメインステージへと移動していく。

彼女たちの参入を祝福するような演出で会場が温かな空気で包まれると、「死んだふり」を全身全霊の歌とダンスで表現。センターの山田桃実を中心に最後には満面の笑みを浮かべるなど、堂々とした佇まいで四期生の存在をアピールした。



アリーナ中央から登場した藤吉がメインステージに向けて歩き出すと、繊細さや儚さが際立つ「偶然の答え」で場の空気が再度変化。「TOKYO SNOW」ではステージ上に雪が舞い、会場は一瞬にして冬模様と化す。また、「Nothing special」では上空に吊るされた鉄骨に座る中嶋優月を中心に、11thシングルBACKSメンバーが優しい歌声を届けてくれた。メロウ&ムーディーな楽曲で固められたブロックを締めくくるのは、複雑な曲構成を持つ「I want tomorrow to come」。ピアノバラード調から情熱的なアレンジへと転調すると、メンバーは生命力に満ち溢れたダンスで再び活気を取り戻していく。すると、楽曲の途中から四期生もパフォーマンスに加わる演出を披露。この楽曲は6月に開催された「四期生 First Showcase」にて四期生のみで披露した楽曲ということもあり、非常にエモーショナルな展開となった。”ドーム”という大舞台で初めての先輩メンバーとの共演を見事に全うしてみせた。



12thシングルBACKSメンバーが激しく舞うダンストラックから、石森璃花の「見てて」を合図に「港区パセリ」に突入すると、会場のボルテージは再び急上昇。ここからライブは後半戦に突入し、ピエロが登場したのを合図にメインステージは巨大なサーカス会場へと一変する。

大車輪、エアリアルティシュー、シルホイールなどさまざまな演目で観る者を大いに楽しませ続ける中、ピエロが床に置いたトランクを開けると中から森田が登場。彼女に続くようにパンツスタイルの衣装に身を包んだメンバーが加わると、サーカスを背に「UDAGAWA GENERATION」がスタートする。間奏ではMV同様に守屋が砲台から飛び出す演出や、森田によるマジック披露も用意されるなど、櫻坂46にしかできない究極のエンタテインメント空間が繰り広げられた。



山崎が「ここからもっと声出して盛り上がっていくぞ! お前らの本気、見せてみろよ!」と力強く叫ぶと、メンバーもオーディエンスも「何歳の頃に戻りたいのか?」でさらに一段高いギアが入ることに。その勢いは「もう一曲 欲しいのかい?」へと引き継がれ、観客のクラップに乗せて山下が「京セラドーム、まとめてかかってこい!」と煽る一幕も。さらに2023年のAAAで海外のオーディエンスも沸かせ、アルバム『Addiction』にも収録となっている「Interlude #1」から繋がった「承認欲求」でライブも佳境に突入すると、会場中が真っ赤に染まる中、森田を中心としたメンバーが一糸乱れぬダンスで盛り上がりは沸点を突破する。



スクリーンに「TEAM SAKURAZAKA46 / LAST SONG」の文字が表示されると、ライブもついにエンディング間近。会場中に雷鳴とともに無数ものレーザーが飛び交う中、的野が激しさとしなやかさを併せ持つソロダンスを経て「Make or Break」が始まると、2時間半以上ノンストップで歌い踊り続けているにも関わらず疲労感をまったく見せないメンバーが全力のパフォーマンスを叩きつける。そして、曲のエンディングで的野が腕を高く掲げたのを合図に大きな火花が吹き上がると、スクリーンに「END」と浮かび上がると同時にライブ本編は終了した。



「Buddies」から始まったアンコールでは、ツアーTシャツに着替えた二期生から四期生までの全メンバーがトロッコに乗って登場。曲中、山崎がBuddiesへ感謝の気持ちを伝えつつ「どんなときだって私たちはあなたたちの味方です!」と呼びかけたほか、エンディングではメンバー全員が手を繋いで笑顔を見せるなど、会場は幸せな空気に包まれた。



その後のMCでは、四期生の勝又春が「今ここにいる京セラドーム大阪は私にとって小さい頃から憧れていた場所なので、皆さんと同じ時間を共有できていることがすごく幸せで、忘れられない時間になりました」と挨拶。

続いて三期生の的野も「この期間は私自身もたくさん課題に出会って、時には自分の弱みを知ることもありました。でも、それはきっとBuddiesの皆さんも一緒で、日々の中で躓いてしまったり立ち止まってしまったり、自分の失敗に心が沈んでしまうこともあると思うんですけど、そういうときは今日一緒に描いたこの景色や時間を思い出して、同じ時間を共有した仲間としてこれからも一緒に支え合えていけたらなと思います」と、思いを届けた。



さらに、二期生の田村は「私自身も櫻坂46でこの京セラドームに立つことがひとつの夢だったので、それを5thツアーで、千秋楽で2DAYSもさせてもらって、しかもこんなにたくさんの方が来てくださって、これ以上幸せな夢の叶い方ってないんじゃないかなって思うぐらい胸がいっぱいになりました」と口にしてから、「以前、キャプテンの松田が『メンバーそれぞれの夢を櫻坂46というグループで叶えられるような、そんなグループになろう』というお話をしてくれて。すごく私はそれが心に残っていて。私だったらBuddiesの夢やメンバーの夢もそうだし、Buddiesはもしよかったら私たちの夢を皆さんの夢にもしてくれたら、もっともっと大きい夢を叶えていけるんじゃないかなと本気で思っているので、よかったらこれからも支え続けてほしいし支え続けさせてください」と気持ちを吐露した。



松田の「この京セラドームを満開の桜にしていただいていいですか?」を合図に、客席が桜ピンク一色に染まったところで、正真正銘のラストナンバー「櫻坂の詩」がスタート。メンバー全員がステージや花道、トロッコなどを使って会場中のBuddiesに感謝の気持ちを届け続ける中、松田は「改名してからは前が見えづらいこともあったし、櫻坂の色ってどんな色だろうってたくさん模索してきました。でも諦めずに、櫻坂に全力で向き合ってきたから、こうして今の櫻坂46があります」とここまでを振り返りつつ、「私たちとBuddiesはそれぞれを思い合って、それぞれが頑張ってきたから、いろんなことを掴むことができました。ドームにも立てたし、満開の桜を見ることもできたし、櫻坂らしさを見つけることもできました。このメンバーとなら、Buddiesとなら、私たちはなんだってできると思っています」とポジティブな思いを寄せる。



続けて「こんなに熱くて最高なグループを私は、もっとたくさんの人に知ってほしいです。日本中のみんなが知らない人がいないくらい大きなグループになりたいです。

そのために私たちはどんな高い壁が立ちはだかっても、夢を諦めずに最後まで追い続けます。それぞれの人生を輝かせるために、私たちはBuddiesのそばにずっといます。だからBuddiesも自分の夢を諦めずに、ずっと進んでいってください。そして一緒に、まだ見たことない景色を見にいきましょう」と語ると、「Buddiesのみんな、準備はいい?」というファンにはお馴染みの一言を添えてから「これからも一緒に夢を追い続けていきましょう。櫻坂46をこれからもよろしくお願いします!」と力強いメッセージを会場中に届けた。



3時間を超える濃厚なライブを終えると、最後に松田が「私たちはまたこの京セラドームに絶対帰ってきます!」と宣言して、メンバーはステージをあとにした。会場が暗転してこのまま終わるのかと思いきや、スクリーンを通じて13thシングルが10月29日にリリースされること、『5th YEAR ANNIVERSARY LIVE』が2026年4月に開催されることをサプライズ発表。会場が騒然とする中、約4ヶ月にわたる『櫻坂46 5th TOUR 2025 “Addiction”』は完結した。



グループとして初の2年連続東京ドーム公演、かつ初の3DAYS公演や初の京セラドーム大阪公演開催など、このツアーを通じてたくさんの夢を実現させてきた櫻坂46。四期生が加わり、より勢いを増した彼女たちが次にどんなステージを目指すのか。まずは10月29日に予定されている13thシングルと、来年4月に“新たなるステージ”で開催される『5th YEAR ANNIVERSARY LIVE』に期待しよう。



(文/西廣智一)



※山崎の「崎」は立つ崎。

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