二宮和也、早くも興行収入9億円突破の『8番出口』“迷う男”役で見せた圧巻の演技力

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現在公開中の映画『8番出口』で主演を務める二宮和也。同作は、公開から3日間で興行収入9億円を超えたことが公式Xで発表され、早くも大ヒットを記録している。

そこで本記事では、話題沸騰の『8番出口』での二宮の演技に注目しながら、作品の見どころについても紹介したい。



2020年末での活動を休止し、現在は各方面でマルチな才能を発揮している二宮。中でも俳優としての活躍は目覚ましく、2018年放送の同名ドラマの続編『ブラックペアン シーズン2』(2024年/TBS系)では、1人2役という難役に挑戦した。さらに、現在放送中のNHK連続テレビ小説『あんぱん』では、やなせたかしをモデルとした柳井嵩の父・清役に抜擢され、後に『アンパンマン』を生み出す嵩の心に残る、優しさあふれる演技は多くの視聴者の胸を打った。長きにわたり俳優として経験を積んできた二宮だからこそ、主演としての輝きに加え、物語を静かに支える柱としての存在感も発揮できるのだろう。



そんな二宮の最新出演作『8番出口』は、累計販売本数180万本超の世界的大ヒットを記録したゲームの実写化作品。「第78回カンヌ国際映画祭」のオフィシャルセレクション「ミッドナイト・スクリーニング部門」に選出されたほか、8月29日の公開から3日間で観客動員数67.1万人、興行収入9.5億円を突破。SNSでは、「問答無用で邦画では2025年ベスト」「遥かに期待を上回る面白さだった」「二宮くんの表情だけで伝わるお芝居が良すぎた」などと反響を集めており、早くも盛り上がりを見せている。



『8番出口』で二宮が演じるのは、無限ループする地下通路で出口を求めてさまよう“迷う男”。劇中では、ゲームのプレイヤーを思わせる無個性な存在として登場するが、地下通路の異変と向き合う中で、次第に個性が表れていく。同作のメガホンを取った川村元気監督は、TBS系『王様のブランチ』のインタビューで、“迷う男”にもバックボーンの設定があったと明かした一方で、「何も聞いてこないから、最後まで」と、二宮はそれらを知らずに演じていたと語った。その上で、「だんだん人間になっていくんですよね、モブだった人が。

そこは本当にすごいなと思って」と称賛している。これまで多くの役を演じてきた二宮だからこそ、劇中で変化していく“迷う男”の姿に高いリアリティが宿ったのではないだろうか。



二宮は、同作が出品される「第30回釜山国際映画祭」で開催される、俳優自身の魅力に迫るトークプログラム「アクターズハウス」に日本人俳優として初登壇することも発表されている。2006年にはクリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』に出演し、アメリカでも高く評価された二宮だが、今回の作品をきっかけに、再び世界からも熱視線が注がれることになりそうだ。

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