
シンガーソングライター・山猿が、9月4日に待望の新曲「最愛 feat.心之助」を配信リリースした。
2019年に自身のインディーズレーベル『PAC DA RECORDZ』を立ち上げ、自由なスタイルで活動を続けてきた彼。
今回は制作の裏側や楽曲に込めた想いを、本人の言葉で紐解く。また、同楽曲でコラボレーションした心之助のインタビューも到着した。
【「最高に愛しているから、このタイトルにした」】
柔らかな笑顔で迎えてくれた山猿は、少し照れくさそうにこう切り出した。
「タイトルは『最愛』。最高に愛しているから、この名前にしました」
【きっかけは、一匹の保護犬との出会い】
この曲の背景には、特別な存在がいる。
「フロランタンは、とある場所で保護されていた犬でした。出会ったのはちょうど一年前の秋ごろ。当時は仕事で疲れ切っていて、毎日に嫌気がさしていたんですが、フロランタンと出会ってから生活が一変したんです。彼女に会えるのが楽しみで仕方なくて——僕の住む街からフロランタンのいる街までは車で約4時間かかるのに、毎週のように会いに通っていました」
そんな愛犬との日々を、音楽へと昇華させたのが今回の『最愛』だ。
【共鳴したのは、同じく犬を愛するアーティスト】
制作には、ラッパーの心之助も参加している。
「心之助くんとは以前から知っていたんですが、彼のSNSを見て、犬を飼っていると知った瞬間、“一緒に曲を作りたい”と強く思いました。
音楽の話だけではなく、互いの愛犬についても熱く語り合ったという。
「曲を作ると決まってからは、ほぼ毎日電話で犬の話や音楽について話していました。電話じゃ足りなくて、直接会って食事をしながら朝まで語り合ったこともあります」
【歌詞に滲む、あふれる想い】
「曲全体の歌詞やメロディーはもともとできていたんですが、そこに心之助くんの感性や言葉が加わって、より深みが出ました。動物への愛だけでなく、人と人との愛にも重なるように意識しています」
レコーディング中には、思わぬ感情が込み上げた。
「歌詞にある“抱きしめた数だけ会いたい 涙が溢れるほどそう思えた”という部分は、実際にフロランタンを思い浮かべながら歌っていたら、自然と涙が出てしまいました。その感情もそのまま曲に込めています」
【あなたの“最愛”を思いながら聴いてほしい】
最後に、この曲を誰に届けたいかを尋ねると、山猿は迷わずこう答えた。
「大切な存在がいるすべての人です。ペット、家族、恋人、友達——誰かを想う気持ちがある人なら、きっと感じるものがあるはずです。あなたの“最愛”を思いながら聴いてほしい。この曲が、優しい時間を作れたら嬉しいです」
【心之助 インタビュー】
ーー今回の曲を作るきっかけは何でしたか?曲のテーマやメッセージを教えてください。
山猿さんと自分、お互いにワンちゃんが好きって共通点がキッカケでfeatに誘って頂きました!僕自身、実体験を元に天国にいる愛犬への気持ちを歌詞に落とし込みました。
ーー曲作りで特にこだわった部分はどこですか?
自身のリアルを詰め込むという部分。
ーー山猿さんと一緒に曲を作る中で印象に残ったエピソードはありますか?
曲が完成してから皆でご飯に行ったんですけど、その時に曲のタイトル案を皆で出し合って、それが今までで初めての経験だったので嬉しかったです!ワンバース蹴るだけで終わりとかじゃなくて、皆で悩んだり共有した時間が、この曲への愛着をより一層深めてくれた感じがしています!
ーーこの曲を聴いてほしい人や、届けたい想いは?
天国にいる愛犬に対して、僕はありがとうよりもごめんねって気持ちの方が強く残っていて、、。なので隣にいる大事な人やワンちゃん、家族をもっと大切にしなきゃなって、そう思って貰えるキッカケにこの曲がなれたら嬉しいと思っています!皆さんに後悔してほしくない、そして最後にありがとうって言えるように。
ーー山猿さんは心之助さんからみてどんなミュージシャンですか?
血の通った音楽、そしてLIVEで心を動かさせる、太陽みたいなミュージシャンだと思っています!山猿さんの音楽のジャンルって山猿なんですよ。それが最高に格好良くて。そんな背中をみて、僕もまだまだ頑張らなきゃなっていつも刺激を貰っています!