
現在公開中の映画『カラダ探し THE LAST NIGHT』で主演を務める橋本環奈。本作は、“赤い人”と呼ばれる全身血だらけの少女から逃げながら、バラバラになった体のパーツを探し出し、全て見つけるまでは同じ日を繰り返す恐怖のループ“カラダ探し”に巻き込まれた人たちの戦いを描く作品で、彼女にとってもキャリアの新たな一歩となる。
橋本は2016年に映画『セーラー服と機関銃-卒業-』で初主演を飾り、「第40回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞。その後もさまざまな作品に出演し、福田雄一監督が手掛けた映画『銀魂』シリーズや『今日から俺は!!』シリーズではコメディエンヌとしての才能が開花。軒並み大ヒットを記録している映画『キングダム』シリーズでも存在感を見せており、実写化作品での好演が光っている印象だ。近年は、舞台『千と千尋の神隠し』で主演の千尋役を務め、2024年度後期のNHK連続テレビ小説『おむすび』でもヒロインを演じるなど、女優として着実にステップアップを重ねてきた。
そんな橋本の最新主演作『カラダ探し THE LAST NIGHT』は、2022年に公開された『カラダ探し』の続編で、学校で行われた“カラダ探し”を終わらせた直後にこの世から姿を消してしまった主人公・森崎明日香(橋本)を救うべく、幼馴染の伊勢高広(眞栄田郷敦)らが真夜中の遊園地を支配する“赤い人”の恐怖と対峙するというストーリー。橋本は公式コメントで、「前作を超えるスケールと面白さになっていると思いますので、楽しみにしていてください!」と語っており、彼女が培ってきた演技力と表現力がどのように発揮されているのか、注目の作品となっている。
2022年公開の前作に続いて主演を務めている橋本だが、先日放送された日本テレビ系『ZIP!』のインタビューでは、役者人生の転機になった作品として、舞台『千と千尋の神隠し』を挙げており、「『千と千尋』を初演で終えてからの映像作品っていうのは、なんかすごくやりやすくなったというか。役の掴みやすさみたいなものが、昔より変わった」と、自身の変化についても明かしていた。橋本が『カラダ探し THE LAST NIGHT』で演じる明日香は突如“死者の世界”に迷い込んでしまうヒロインという難しい役どころだが、舞台の経験を経て成長を実感したという彼女だからこそ、より真に迫った演技ができるのではないだろうか。
これまでさまざまな作品で印象的な芝居を見せてきた橋本だが、そこに舞台で磨かれた表現力が加わったことで、近年は一層深みを増している。最新作『カラダ探し THE LAST NIGHT』は、彼女の女優としての進化を体感できる作品になりそうだ。