堀家一希、映画『蔵のある街』で“きょんくん”を熱演「人と人のつながりの温かさを感じました」

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『東京リベンジャーズ』シリーズやNHK連続テレビ小説『虎に翼』など、数々の話題作に出演してきた俳優・堀家一希さん。公開中の映画『蔵のある街』(8月22日より全国公開)では、自閉スペクトラム症を抱える“きょんくん”こと白神恭介役に挑みました。



今回のインタビューでは、難しい役どころに真摯に向き合いながら、故郷・岡山で迎えた撮影の日々や、作品から感じた人と人とのつながり、そして俳優としての今の想いを語っていただきました。



故郷・岡山が舞台の映画「撮影がずっと待ち遠しかった」

Q.ご自身の地元・岡山での撮影という特別な環境で作品に臨まれました。出演が決まったとき、どんなお気持ちでしたか?



堀家:率直に嬉しかったですね。



地元岡山で、岡山出身の役者さん達と監督との撮影、想像するだけでワクワクしましたし、撮影がずっと待ち遠しかったです。



撮影現場も想像していた通り温かい現場で、聞き馴染みのある方言がそこかしこから聞こえてくることにも喜びを感じました。
 
 
Q.中島瑠菜さんが演じられた高校生・白神紅子の兄である“きょんくん”こと白神恭介は、自閉スペクトラム症を抱える人物として描かれています。演じるにあたり、どのように準備をされ、役と向き合ったのでしょうか?



堀家:様々な映像や、資料を参考にしました。



その上できょん君が何にこだわりを持っていて、何を考えていて、何がしたいのか、シーン毎に考えていきました。



また、監督とも役について沢山話し合う機会が貰えたので、非常に助かりましたし、現場のスタッフさんも「きょんくんきょんくん」と沢山名前で呼んでくれて、そのおかげもあり、少しずつきょん君になれたのかな、と。
 
 
Q.街で花火を打ち上げようと奔走する高校生たちの奮闘を描いた青春ドラマとなっていますが、脚本を初めて読んだとき感じたことを教えてください。



堀家:最初から最後まで温かい空気を脚本から感じていました。



若者の本気が大人を動かしていく、その様に大変感動しましたし、動き出す大人達を見て、人って、繋がりってやっぱり素敵だなぁと感じました。


 
 
Q.同作品には、母親役のMEGUMIさんをはじめ、堀家さんと同じ岡山出身の俳優さんが多く出演していらっしゃいましたが、現場で何か地元トークなど話す機会はありましたか?



堀家:僕は岡山県美作市出身なので、地元トークなどはあまり出来なかったのですが、現場の中で、高橋大輔さんや前野朋哉さんがどことなく懐かしそうにしてるのを見ていると、なんか、その思い出に僕も参加させてもらっているような気がして嬉しかったですし、改めてこんな尊敬するお二人がこの街から出たのかぁと、感動もしました。



今の年齢だからこそ挑戦したい“家族を描く作品”

Q.堀家さんのこれまでの経歴についてもお伺いします!初主演を務められた映画『世界は僕らに気づかない』で第37回高崎映画祭最優秀新進俳優賞を受賞したことを受け、演技に対する意識やスタンスに変化はありましたか?



堀家:特にスタンスの変化などは無いかなぁ、と。



ただ、真面目に頑張れば見てくれる人は見てくれるんだ!と希望を貰えました。
監督も受賞の際駆けつけてくれ、泣きながらお祝いしてくれたことを今でも覚えています。



改めて周りの方々に支えられていること、大切にされていることを実感できた賞でした
 
 
Q.大ヒット映画の『東京リベンジャーズ』シリーズ、2024年NHK連続テレビ小説『虎に翼』など、数多くの話題作に出演されていますが、これまでの作品で特に印象に残っているエピソードや現場での忘れられない出来事はありますか?



堀家:印象に残っているのは『虎に翼』の大庭徹次役です。



当時すごく髪が長かったので、メイクさんから“デスノートのLみたい”、“宮本浩次さんみたい”と言われていました。
あと鷲尾真知子さんからずっと「徹次が可哀想、徹次が可哀想」と何度も言われていた事を覚えています。(笑)
 
 
Q.得意のモノマネを活かしてバラエティ番組でもご活躍されていますが、今後挑戦してみたいお仕事のジャンルはありますか?



堀家:ドラマ、映画、バラエティなんでもやりたいです!(笑)
とりあえずバラエティ含め色々経験して、その中で取捨選択出来たらな、と。



ただお芝居に関しては家族を描く作品に出たいとは考えています。
30歳間近になってきて、家族に対して思うこと、考えること、見えてこなかったこと、見えてきたこと、諸々がすごく大きく変化したように感じていて、今感じている思いを作品に投影できたら良いな、と強く考えています。



“ありがとう”を大切にするポジティブ習慣

Q.それでは堀家さんのプライベートにも迫りたいと思います。特技はダンス(HIPHOP)とのことですが、いつ頃から始められたのですか?また、どんなきっかけで好きになったのでしょうか?



堀家:元々、高校三年間はレプロアスターという養成所に通っていて、そこでダンスを習ったことがきっかけです。



いつも家で、絶対に誰も見ていない安心感のもと、好きな音楽を流して好きなように身体を動かしています。



たまーーに自分の動きと音楽がマッチしている感覚があってその瞬間が楽しくてよくやっています。
もちろん、ダンスを職業にされている方達からしたら全然ペーペーですが(笑)
 
 
Q.オフの時間に“これをすると元気になれる”というご自身なりの方法はありますか?



堀家:ちょっと特殊かもしれませんが、ひたすら色んな物事に「ありがとう」と感謝を伝えることです!



例えば、落とし物を拾って渡した時に、「すみません!」て言われるより「ありがとうございます!」て言われた方が気持ちいいみたいに(僕だけかもしれませんが)、ありがとうって言うだけで、心が少し豊かになった気がするんです。



だからムカつくことがあっても、はたまた僕に全く関係のない事象にでさえも、ひたすら理由をつけてありがとうと言っています(笑)
 
 
Q.地元・岡山に帰ったときに必ずすることはありますか?



堀家:堀家:必ず散歩します。雨が降っても雪が降っても散歩します。



本当に自然が豊かで、歩いているだけで心が晴れるんです。



楽しくなると1時間でも2時間でも歩いちゃいますし、たまに自然を自慢したくて、東京に居る友達とかに写真送りつけちゃったりします(笑)



あと、星もすごく綺麗なので寒かろうが暑かろうがそれもずっと見ちゃいます!
 
 
Q.それはすごく気持ちよさそうですね!では、普段から心がけている健康法や体づくりの習慣があれば教えてください。



堀家:歩くことですかね(笑)



『蔵のある街』の蒼のように三日坊主なところがあるので、筋トレも続かないですし…。



ただ、食に関しては少しだけ考えていて、昼食べて、夜は少なめとか。
年々体力の衰えを感じているので、今回を機にトレーニングとかもちょっと視野に入れみようと思います。
 
 
Q.本日は色々お話しいただき、ありがとうございました!最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします!



堀家:最後までご覧くださり、ありがとうございました!!



いつも応援してくださる皆様のおかげで、今も役者を続けていられます。



皆さまに感謝しつつ、謙虚にこれからも日々精進して参ります。


よろしくお願いします!

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