堀家一希、30歳を前に“家族の物語”への想い「今感じている思いを作品に投影できたら」【前編】

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『東京リベンジャーズ』シリーズやNHK連続テレビ小説『虎に翼』など、数々の話題作に出演してきた俳優・堀家一希さんにインタビュー!

公開中の映画『蔵のある街』(8月22日より全国公開)では、自閉スペクトラム症を抱える“きょんくん”こと白神恭介役を演じています。

前編では、故郷・岡山を舞台にした同作品に出演が決まった時の心境や、現場でのエピソードを語ってもらいました。




故郷・岡山が舞台の映画「撮影がずっと待ち遠しかった」

Q.ご自身の地元・岡山での撮影という特別な環境で作品に臨まれました。出演が決まったとき、どんなお気持ちでしたか?



堀家:率直に嬉しかったですね。



地元岡山で、岡山出身の役者さん達と監督との撮影、想像するだけでワクワクしましたし、撮影がずっと待ち遠しかったです。



撮影現場も想像していた通り温かい現場で、聞き馴染みのある方言がそこかしこから聞こえてくることにも喜びを感じました。
 
 
Q.中島瑠菜さんが演じられた高校生・白神紅子の兄である“きょんくん”こと白神恭介は、自閉スペクトラム症を抱える人物として描かれています。演じるにあたり、どのように準備をされ、役と向き合ったのでしょうか?



堀家:様々な映像や、資料を参考にしました。



その上できょん君が何にこだわりを持っていて、何を考えていて、何がしたいのか、シーン毎に考えていきました。



また、監督とも役について沢山話し合う機会が貰えたので、非常に助かりましたし、現場のスタッフさんも「きょんくんきょんくん」と沢山名前で呼んでくれて、そのおかげもあり、少しずつきょん君になれたのかな、と。
 
 
Q.街で花火を打ち上げようと奔走する高校生たちの奮闘を描いた青春ドラマとなっていますが、脚本を初めて読んだとき感じたことを教えてください。



堀家:最初から最後まで温かい空気を脚本から感じていました。



若者の本気が大人を動かしていく、その様に大変感動しましたし、動き出す大人達を見て、人って、繋がりってやっぱり素敵だなぁと感じました。
 
 
Q.同作品には、母親役のMEGUMIさんをはじめ、堀家さんと同じ岡山出身の俳優さんが多く出演していらっしゃいましたが、現場で何か地元トークなど話す機会はありましたか?



堀家:僕は岡山県美作市出身なので、地元トークなどはあまり出来なかったのですが、現場の中で、高橋大輔さんや前野朋哉さんがどことなく懐かしそうにしてるのを見ていると、なんか、その思い出に僕も参加させてもらっているような気がして嬉しかったですし、改めてこんな尊敬するお二人がこの街から出たのかぁと、感動もしました。



今の年齢だからこそ挑戦したい“家族を描く作品”

Q.堀家さんのこれまでの経歴についてもお伺いします!初主演を務められた映画『世界は僕らに気づかない』で第37回高崎映画祭最優秀新進俳優賞を受賞したことを受け、演技に対する意識やスタンスに変化はありましたか?



堀家:特にスタンスの変化などは無いかなぁ、と。



ただ、真面目に頑張れば見てくれる人は見てくれるんだ!と希望を貰えました。
監督も受賞の際駆けつけてくれ、泣きながらお祝いしてくれたことを今でも覚えています。



改めて周りの方々に支えられていること、大切にされていることを実感できた賞でした
 
 
Q.大ヒット映画の『東京リベンジャーズ』シリーズ、2024年NHK連続テレビ小説『虎に翼』など、数多くの話題作に出演されていますが、これまでの作品で特に印象に残っているエピソードや現場での忘れられない出来事はありますか?



堀家:印象に残っているのは『虎に翼』の大庭徹次役です。



当時すごく髪が長かったので、メイクさんから“デスノートのLみたい”、“宮本浩次さんみたい”と言われていました。
あと鷲尾真知子さんからずっと「徹次が可哀想、徹次が可哀想」と何度も言われていた事を覚えています。(笑)
 
 
Q.得意のモノマネを活かしてバラエティ番組でもご活躍されていますが、今後挑戦してみたいお仕事のジャンルはありますか?



堀家:ドラマ、映画、バラエティなんでもやりたいです!(笑)
とりあえずバラエティ含め色々経験して、その中で取捨選択出来たらな、と。



ただお芝居に関しては家族を描く作品に出たいとは考えています。
30歳間近になってきて、家族に対して思うこと、考えること、見えてこなかったこと、見えてきたこと、諸々がすごく大きく変化したように感じていて、今感じている思いを作品に投影できたら良いな、と強く考えています。

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