トヨタは、新型RAV4を世界初公開した。日本での発売は2025年度内を予定する。


 6代目となる今回の新型は、「Life is an Adventure」を開発コンセプトに、だれもがこのクルマでそれぞれが志向するアクティブな生活を楽しむライフシーンを目指して開発した。


 また、最新の知能化技術は、より進化した。知能化を推し進める鍵はトヨタ初採用となるソフトウェアづくりプラットフォーム「Arene」だ。Areneの採用で、さらなる「安全・安心」や、「移動の楽しさ」を実現、新型RAV4は都市部の生活でもアウトドアなど、あらゆるライフスタイルにフィットする存在となることを目指した。


 全長4600mm×全幅1855mm×全高1680mm、ホイールベース2690mmというサイズは、従来モデルとほとんど同じだ。それでいながらラゲッジスペースは従来車より16リッター拡大した749リッターとした点は立派だ。


 パワートレーンは、プラグインハイブリッド(PHEV)とハイブリッド(HEV)だけ。2.5リッター直列4気筒ガソリン+モーターという組み合わせは基本的に従前と同じだ


 PHEVには、トヨタ初搭載となる最新の第6世代ハイブリッドシステムをベースに、大容量の駆動用バッテリーや高出力充電器対応を組み合わせた新開発のプラグインハイブリッドシステムを採用した。フロントアクスルへのシリコンカーバイド(SiC)半導体採用等により、小型・高効率化を実現。駆動伝達系では損失低減を図ることで燃費を向上。加えて、電池の大容量化でEV航続距離を従来の95kmから150kmまで延伸させた。


 また、V2H(ビークルtoホーム)にも対応し利便性を向上。

さらに、DC急速充電も追加し、約30分で満充電の80%まで充電が可能とした。


 一方のHEVはトランスアクスル、パワーコントロールユニット、電池等の改良により、モーター出力を向上。シームレスな加速感に加え、軽やかな出足とダイレクトな駆動力レスポンスを実現したという。


 新型PHEVの特徴はバッテリーのサーマルマネジメント(温度管理)にもある。EV車載電池の弱点は極端な高温や低温に弱いこと。新型RAV4ではバッテリーに水冷式熱管理システムを採用し、極寒や酷暑といった状況下でもバッテリーを最適な温度に保ち、電費の低下を抑えることができる。


 新型は多様なニーズに応えるため3種の仕様を用意する。標準車となる「CORE(コア)」、オフロード志向の「ADVENTURE(アドベンチャー)」、オンロードの走りを追求した「GR スポーツ」の3タイプだ。なお、この3タイプはフロントグリルや前後バンパー、スポイラーなどでは違うが、ヘッドランプやボディパネルは共通だ。(編集担当:吉田恒)

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