SUZUKIは4月3日より発売を開始し、現在注文の受付を停止している新型「ジムニーノマド」の増産を発表した。生産は従来どおりインドの現地法人マルチ・スズキ・インディア社で行なう。

現地生産台数は当初の計画1200台/月間の3倍近い、月間約3300台とする計画だ。増産は2025年7月より開始する。


 ジムニーノマドは1月に発表した軽自動車の本格派クロカン四駆「ジムニー」の登録車版「シエラ」の国内向け5ドアモデルだ。インドで生産し、日本に輸入している。1月30日の受注開始から4日間で5万台の注文が殺到し、2月3日から新規の受注を停止していた。受注分については4月3日から販売している。


 なお、ジムニー5ドア版のノマド&3ドア版のシエラ(登録車)の4月の販売台数は4399台、前年同期比216.3%を記録している。5ドアの人気に乗った恰好で軽自動車のジムニーも4578台、前年同期比147.9%を達成している。


 ジムニーノマドの人気に応えてスズキでは以下のコメントを発表した。


 「今回の増産により、引き続き早期に受注を再開できるよう、全社を挙げて取り組んでまいりますので、今しばらくお待ちいただけますよう、よろしくお願いいたします。また、既にご注文をいただいている車両につきましては、1日でも早くお届けできるよう、継続して対応に努めてまいります」


 軽自動車のシムニーは1970年に初代発売、世界販売台数はシリーズ累計で350万台を超える軽量クロカン四駆だ。悪路の走りやすさに定評がある。

国内のダートトライアル競技などでは断トツの戦歴を持つ。2018年にフルモデルチェンジを受けた既存モデルは登録車のシエラを含め3ドア仕様だった。ジムニーノマドの希望小売価格は265.1万円から。(編集担当:吉田恒)

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