石破茂総理は2日、官邸で開かれたAI(人工知能)戦略会議で「イノベーション促進とリスク対応を両立させるAI法により、『世界で最もAIの研究開発・実装がしやすい国』を目指す」と改めてAⅠ分野で世界をリードしていく環境づくりに意欲を示した。
石破総理は「秋までにAI法に基づくAI戦略本部と有識者会議を設置する」としたほか城内実・科学技術政策等担当大臣に対し「冬までに本部や有識者会議での議論や国民の意見を踏まえ、国の基本的な方針を示す『基本計画』を策定してください。
またロボットとAIとの融合に関する競争力強化策も盛り込むよう指示。「冬までに国際協力や国際的な情報発信に取組むとともに、『AIを開発・活用する者が遵守すべき指針』の整備も進めるよう」指示した。
このほか石破総理は偽情報の拡散など生成AIをめぐるリスクに対し「AIによって国民の権利や利益が侵害される事案が発生した場合、AI法に基づき、国が調査し、必要に応じて事業者への指導や助言などを行っていく必要がある」と語った。(編集担当:森高龍二)