石破茂総理は5日、米の安定供給等実現関係閣僚会議の初の会議を開いた。コメ価格は5月19日の週で5キログラム4260円と昨年の2倍に跳ね上がっていた。
このため石破総理は小泉進次郎農林水産大臣に「迅速かつ、きめ細やかな対応により政府備蓄米を想定より早く店頭に並べていただいたが、コメ価格が落ち着くよう、引き続き、スピード感を持って対応するように」指示した。
また「今般のコメ価格高騰の要因や対応の検証を行うこと、検証を踏まえた短期と中長期の対応策を検討するよう」指示した。
この日の会議で石破総理は「我が国のコメ生産は今後、農業者急減が見込まれるとともに、昨年夏の品薄をきっかけに米価が高騰するなど主食であるコメの供給に対する国民の不安が高まっている」と述べ「持続的に安心いただける価格でのコメの提供、生産性向上を通じた持続的な農業生産によるコメの安定的な供給実現への議論を行っていく」とコメを巡る関係閣僚会議の狙いを語った。
また「食料・農業・農村基本計画においてコメを増産することとしているが、生産者が意欲を持って持続的・安定的にコメを生産し、消費者の手に取りやすい価格で供給できる生産者・消費者、双方にとってメリットのあるコメの安定供給が実現されるよう関係閣僚一体となって取組んで頂きたい」と要請した。
関係閣僚会議は総理を議長に、官房長官・農水大臣、総務大臣、財務大臣、経済産業大臣、国交大臣で構成している。(編集担当:森高龍二)