ガソリンにかけられている暫定税率の廃止法案を巡り、法案の審議入りをしなかったとして18日、衆院本会議で財務金融委員会の委員長を解任された井林辰憲氏(自由民主党)の後任に、同日の本会議で、投票により立憲民主党・阿久津幸彦氏が選出された。投票の結果は阿久津議員が238票、小林鷹之議員(自民)が218票、白票4票だった。
後任委員長が決まったことから、法案は19日から審議入りになる。暫定税率廃止法案は立憲と日本維新の会、国民民主党、日本共産党、参政党、日本保守党、社会民主党の7党が今月11日に衆院に共同提出。暫定税率廃止に消極的な自民、公明に対し廃止を強く迫る狙いがある。
国会の会期は22日までと日数がないものの、衆議院で法案審議を集中、可決させ参議院に送ることができれば、暫定税率廃止に積極的でない与党(自民・公明)の姿勢が参院選挙を前に鮮明にでき、結果的に暫定税率廃止を早期に実現するには参議院においても少数与党の構図に近づける必要があるとアピールできる狙いもあるようだ。暫定税率が廃止されればガソリン1リットルあたり25円安くなる。(編集担当:森高龍二)