今年の夏至は、本日6月21日土曜日だ。
夏至とは、北半球では1年で最も昼の時間が長い日のこと。
そんな二十四節気には昔から、いくつかの風習がある。例えば、夏至の日には古都京都では水無月という和菓子を食べる。関東では新小麦の焼き餅を、香川県ではうどんを食べる。
また、最近では、夏至の新しい風物詩も生まれている。
それが「100万人のキャンドルナイト」という催しだ。2003年から有機食材宅配の「大地を守る会」の呼びかけで始まったムーブメントで、毎年、夏至と冬至の日、夜8時から10時の2時間、みんなでいっせいにでんきを消してスローな夜を過ごすことを呼びかけている。
今年は6月16日~22日の一週間にわたって呼びかけている。
さらに、この活動に賛同した株式会社山田養蜂場も夏至の夜、同社グループの特例子会社である「障がい者自立支援所ビーハッピー」で手作りされた、天然素材ミツロウを用いた特製キャンドルでの「ミツロウキャンドルナイト」を呼び掛けている。
ミツロウは、ミツバチが巣作りのために体内で作り出す天然のロウだ。古代エジプトでは既に、このミツロウでロウソクが作られていたという。ロウソクの他にも、軟膏やクリームの材料や、容器のふたの密閉や窓ガラスの代用品として活用されてきた。ミツロウキャンドルは、石油由来の一般的なキャンドルに比べて、ススが出にくく、身体にも安全。さらに燃焼時間も、比較的長いという。同社では、このミツロウキャンドルを同社のWEBサイト等で販売しているほか、期間中に同社の店舗で商品を購入した人に配布しているという。
「100万人のキャンドルナイト」及び「ミツロウキャンドルナイト」の輪は、回を追うごとに広がっているようだ。参加した人からは、キャンドルの灯りのもと、普段よりも家族と深い話ができたという声や、心が穏やかになったという声、世界の平和を願う声などが多数届いているという。夏至の夜、あなたも参加してみてはいかがだろうか。(編集担当:藤原伊織)