参院選挙などの結果を受けて開かれた自民党の両院議員懇談会が28日開かれ、4時間半をこえた議論の後、石破茂総理(自民総裁)は記者団のぶら下がり取材に応じ、改めて総理続投の意向を強くにじませた。石破総理は「日米合意の実行へ、内閣は重い責任を負っている」と合意を実現した石破内閣として実行責任を強調した。


 懇談会後、石破総理は「4時間以上にわたる非常に丁寧な議論が行われ、ほとんどの方からご発言を頂いた。それを良く踏まえて、今後適切に判断していきたい」と語った。


 再度の記者団の問いに「国民世論というものとわが党の考え方というものが一致することが大事と思っており、そういうことも総合的に踏まえて、適切に判断したいと考えている」と答えた。


 「(懇談会で)私からは、今、米国との関税交渉に合意をみた。その着実な実施をやっていかなければいけない。アメリカとEUとの合意というものも日米の合意を基礎として行われたものと思っている。日米の貿易のみならず世界の貿易の在り方というものについて、この日米合意は着実に実行していくことに内閣として重い責任を負っていると話した」と述べた。


 そのうえで「これから先、そうした課題にきちんと対応していくとともに、わが党のこれから先の在り方について私心なく、いろんなご意見を頂いた。ほんとに良く意見を踏まえて判断をしてまいりたい」と語った。


 また森山幹事長について「森山幹事長の存在があって法案が成立し、予算も成立し、内閣としての責任を果たすことができている。今も支えられている」と強く感謝の意を示した。
 
 衆議院選挙、都議会議員選挙、今回の参院選挙で自民党は大きく議席を減らしたが、最大要因は「裏金問題」「政治とカネ」の問題だが、石破総理に強く退陣を求めているのは「裏金議員」や「旧統一教会」と関係のあった議員ら旧安倍派を中心とした議員ら。


 石破総理退陣を求める自民党内議員に野党からは「裏金議員に、そんな資格があるのか。まず自らの責任を取るべきだ」と指摘の声や総理官邸前で「石破さん、やめるな」「石破踏ん張れ」と激励デモが行われるなど異例の現象も起きている。(編集担当:森高龍二)

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