立憲民主党の野田佳彦代表は18日のブログで日米相互関税を巡り、赤澤亮正経済再生担当大臣が今月訪米し、ラトニック米商務長官、ベッセント米財務長官とそれぞれ協議後、投稿した「X」に「赤澤大臣は「赤ちゃん」か?」と苦言を呈した。
赤澤大臣はラトニック商務長官、ベッセント財務長官との協議後、自身の「X」で「#ラトちゃんとの話し合いは割とうまくいきました」「大親日家の#ベッちゃんとも旧交を温めました」と投稿していた。
野田氏は「親密さを強調したかったのでしょうが、『ちゃん付け』している局面ではないでしょう。あまりにも無邪気で幼稚です」と軽率な発信ではと記した。
野田氏は「日本政府は既存の関税率が15%未満の品目は15%となり、15%以上の場合は従来の税率が維持されると説明してきた。ところが、こうした措置が認められたのはEUだけで、日本は7日から15%が一律に上乗せされた。赤澤大臣によると日米の食い違いは米側の事務的ミスによるものとの由。『速やかに新たな大統領令の手続きに入る』との認識を示された」と政府側の説明を紹介。
そのうえで「時期については『(米側が)適時適切に対応する』として明確にしません。4月から27.5%もの関税を課せられている自動車及び自動車部品についても、いつから15%に引き下げられるか定まっていません。日米間で合意文書をきちんと作成しなかったことが、適用時期も含めて不確実性を高めています。しかし、赤沢大臣は全く反省していません」と書き込んだ。
政府は「日米間の合意を超える税の超過分は今月7日に遡り、払い戻すと米側が説明している」としている。(編集担当:森高龍二)