陸上自衛隊幹部候補生学校の2025年度からの「沖縄戦史」資料に「皇軍」の一部による沖縄戦での地元住民に対する蛮行事実が追記されたことが分かった。赤嶺政賢衆院議員が6月の安保委員会で取り上げていた。

石破政権が史実を史実として伝える作業をしたとみられ、「反省と教訓は一体」との総理姿勢の一端がうかがえる。


 追記資料は「罪のない住民をあらぬ誤解などで『スパイ視』し射殺するなどの蛮行があった」「住民に威嚇強制のうえ壕からの立ち退きを命じて己の身の安全を図ったものがいた」などが記述され、沖縄戦で地元住民らが日本兵によって犠牲になった旨を明記。


 「皇軍」の兵の中には「住民の個人の非常用糧食を椋奪するもの」「住民の壕に一身の保身から無断侵入した兵士の一部が無心に泣き叫ぶ赤児に対して、このまま放置すれば米軍に発見されるとその母親を強制して殺害させたもの」がいたことも記し「これが精鋭無比の皇軍の成れの果てかと思わせる程の事例を残している」と記している。


 そのうえで「かかる一部の不心得者共が本土防衛の第一線で華々しくも国に殉じた多数英霊を冒涜したことは返す返すも残念に耐えない」と結んでいる。資料の一部は4日赤旗が掲載した。(編集担当:森高龍二)

編集部おすすめ