GRヘリテージパーツプロジェクトから「4A-GE」エンジンのシリンダーヘッドSUB-ASSYとシリンダーブロックSUB-ASSY復刻を実行。
TOYOTA GAZOO Racingは「GRヘリテージパーツプロジェクト」として、未だ人気の衰えない「AE86型カローラレビン・スプリンタートレノ」の4A-GEエンジン部品2点を復刻すると公表した。
具体的には4A-GEエンジン用のシリンダーヘッドSUB-ASSY、シリンダーブロックSUB-ASSYの復刻実施を決定したということ。9月13日~14日に富士スピードウェイで開催される、“頭文字D 30th Anniversary 2days”において展示し、先行予約を開始する。
GRヘリテージパーツプロジェクトは、「思い出の詰まった愛車に乗り続けたい」というお客様の想いに応えるべく、既に廃盤となっている補給部品を復刻し、純正部品として再販売する取り組みです。現在全8車種、200点以上の部品の復刻、再販売を行っています。
今回復刻生産することを決定した部品は、シリンダーヘッドSUB-ASSY、シリンダーブロックSUB-ASSYの2点です。
このGRヘリテージパーツ2点は、これからも長く、よりよい状態の「愛車」に乗り続けていただけるように、当時の基本的な設計・スペックはそのままに、最新のシミュレーション技術や工法、材料を取り入れて現代化したパーツだ。
シリンダーヘッドSUB-ASSYは、燃焼室に切削加工を追加し、鋳肌をそのまま残した部分の面積を減らすことで、圧縮比のばらつきから生まれるエンジンごとの個体差を低減した。吸気ポートには塗型処理を施し、未加工の状態での表面の凹凸を軽減した。オリジナル部品では一部箇所のみで使用されていたカムキャップのノックピンを全箇所に追加することで、組付時の作業性を改善している。
シリンダーブロックSUB-ASSYに関しては、シリンダーボアに現代のホーニング処理を施し、ボアの加工精度を向上させている。材料の鋳鉄は当時と比べてより高剛性のものを使用し、シミュレーションをもとにクランクキャップの構造に変更を加えることで、耐久性を向上させた。
なお、さまざまなイベント会場でヒアリングした熱心なユーザーからの要望をもとに、シリンダーヘッドSUB-ASSYは吸排気ポートの一部肉厚を増やしている。
富士スピードウェイで開催される“頭文字D 30th Anniversary 2days”にて、今回発売を予定しているGRヘリテージパーツと、この部品を組み付けた4A-GEエンジンを搭載し、販売中のGRヘリテージパーツを使ってレストアしたAE86を展示する。会場内のGRヘリテージパーツブースでは、発売予定のGRヘリテージパーツ2点の先行予約も受け付ける。なお、部品の詳細や予約後のスケジュールなどについては、当日ブースで確認されたい。
先行予約終了後の受注方法については、順次TOYOTA GAZOO Racing GRヘリテージパーツのWebサイトにて公開する。(編集担当:吉田恒)