中谷元防衛大臣は12日、米国、カナダ、イギリス、ドイツにF-15戦闘機のほか、C-2輸送機、KC-767空中給油・輸送機及びKC-46A空中給油・輸送機を14日から派遣すると発表した。航自戦闘機のカナダ及び欧州への派遣は初めて。


 中谷大臣は「航空自衛隊の戦闘機を北米及び欧州に派遣をすることは欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障が一体不可分であり、相互に関連をしているという共通の認識を体現するものになると考えております。先だっての日英防衛相会談に際しても、ヒーリー英国防衛大臣との間で、自衛隊の戦闘機の欧州展開を歓迎する旨を確認したところであります。防衛省・自衛隊としましては、このような取組を通じまして、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けまして、OCEANの精神の下に、同盟国・同志国との間の協力関係を更に深化させてまいりたいと考えております。


 中谷大臣は派遣先選定について「防衛協力・交流の実績、航空機運航に必要な条件等を総合的に検討した上で決定した。現地で共同訓練する計画はない」と述べた。(編集担当:森高龍二)

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