防衛省は17日、国連安保理決議により禁止されている北朝鮮籍船舶の「瀬取り」を含む違法な海上活動を監視するため、カナダが今月中旬から10月中旬まで、国連軍地位協定に基づき在日米軍嘉手納基地を利用して活動すると発表した。


 カナダ空軍が哨戒機「CP-140」で警戒監視にあたる。

防衛省は「我が国としては北朝鮮による完全で、検証可能な、かつ不可逆的な方法での全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの廃棄の実現に向け、国際社会が一致団結して、国連安保理決議の実効性確保に取り組んでいく観点から歓迎する」としている。


 また「防衛省・自衛隊としても海上自衛隊において国連安保理決議違反が疑われる船舶の情報収集をしている。カナダを含む関係国及び関係国際機関と緊密に協力を行っていきたい」考え。


 北朝鮮船籍タンカーから船籍不明の船舶への洋上での物資積み替えが疑われる事案は2018年から20年までの間で16回発生していた。(編集担当:森高龍二)

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