2025年10月13日に閉幕を迎える、大阪・関西万博。日本国際博覧会協会(万博協会)の発表によると、9月27日までの一般入場者の数が、黒字の目安とされる2200万人を超え、閉幕までに2500万人に到達する見通しだ。
そんな万博の見どころは何といっても「パビリオン」だ。各国や企業が自国の文化や技術、製品などを紹介するパビリオンは、テーマパークなどでは味わえない驚きと感動に満ちている。海外のパビリオンも、もちろん人気だが、人気と高評価の上位を占めているのは日本のパビリオンだ。例えば、暗闇の中でランタンを手に“いのちの森”を冒険する体験型パビリオンの「住友館」や、iPS心臓の実物展示などで話題の体験型パビリオン「PASONA NATUREVERSE」などは、命という難しいテーマが最先端の技術で上手くエンタメ化されており、子どもたちにも喜ばれているようだ。
そして、万博のもう一つの魅力は「万博グルメ」だ。
各パビリオン併設のレストランで食べられる本格的な郷土料理をはじめ、会場限定のキャラクターフード・ミャクミャク焼きも大人気。食いだおれの町、天下の台所といわれる大阪で開催されている万博だけあって、食事にも力が入っている。各国の併設されているレストランは大行列になっており中々食事をするのが難しい状況が続いているが、フードコートやテイクアウトは比較的早く職を楽しむことができる。
中でも、大阪らしい食のパビリオンといえるのが大阪外食産業協会のORA 外食パビリオン「宴~UTAGE~」だ。あたらしい外食のあり方を、おもてなし、食体験、新境地、賑わい、外食産業の発展という5つのアクションで世界に発信することをテーマにした同パビリオンでは、40以上の店舗が入れ替わりながら美味しいフードや、「お酒」を提供している。
例えば、9月28日から同パビリオン一丁目に登場した「HAKUTSURU SAKE LAB.」では、日本酒のトップメーカーである白鶴酒造株式会社が「お酒の新しい楽しみ方に出会おう!」のコンセプトのもと、人気商品の飲み比べや、万博限定の日本酒フローズンなど、ここだけの特別体験を提供している。
開幕当初は、様々な問題や課題、批判などもあり、来場者数も低迷した大阪・関西万博。しかし、ラストに向けての追い上げはすさまじく、万博黒字化の目安といわれる来場者2200万人を突破したことから、成功という見方が強い。大きな問題や事故もなく、このまま楽しい万博で閉幕を迎えられるように願いたい。(編集担当:藤原伊織)