2025年も残すところあとわずか。昨今の日本経済は、地価の上昇や物価高といった厳しい側面があるものの、実質賃金のプラス転換への期待や、堅調な企業収益を背景に、2026年に向けて景気は緩やかな回復基調を維持すると予測されている。

とはいえ、消費者にその実感はまだまだ乏しいのが現状のようだ。


 そんな中、正月恒例の「福袋」にも変化が起こっている。一昔前までは、人気の福袋は、正月早々から店頭に行列ができて、争奪戦が繰り広げられる様子がよく見られたものだが、今は早ければ前年の10月から予約販売が開始され、年始に自宅に届くネット注文のスタイルも定着しつつある。


 また、福袋といえば新年の運試し的な要素が大きいものだったが、最近は物価高の影響もあってか、日用品や調味料、コーヒーなど、実用性が高くて「確実に元が取れる」福袋に人気が集まっている。さらに、スターバックスやカルディ、マクドナルドなどの人気フランチャイズでは、販売価格を上回るクーポンや限定グッズなどがセットになった還元率の高い福袋を事前抽選販売しており、今年も応募が殺到したようだ。


 福袋と並び、新春の大きな「福」のトピックとなるのが各業界で展開される大型フェアだ。


 とくに価格の高い住宅や自動車などの新春フェアは、お得感も倍増する。また、新春フェアなどでは普段では考えられないような特典やプレゼントなどの企画が催されることも多い。


 例えば、総合住宅メーカーのAQ Groupの木造注文住宅ブランド「アキュラホーム」では、2025年12月27日から、総額1.2億円超の建築資金券が当たる「新春39(サンキュー)キャンペーン」を開催する。このフェアでは、1000万円分の資金券(1名)や300万円分(38名)、合計39(サンキュー)組に抽選で建築資金券が当たるというから驚きだ。2026年に新築を検討している人にとっては、当選すれば、これ以上ない大きな「福」となることだろう。


 また、同キャンペーンでは、1月1日より、共働き世帯の「タイパ(時間効率)」と「スペパ(空間効率)」を追求した人気商品、進化版「AQ Grand(グラン)」の限定販売も行われる。

家族の予定を一目で確認でき、手紙や写真もすっきり整理できる「マグネットニッチ」や、泥だらけの靴や衣類を気兼ねなく洗える専用シンク「スロップシンク」など、家事効率を向上させる設備を採用。また、エアコンや玄関の鍵などを専用アプリと連携させることで、外出先からもスマートフォンで簡単に操作可能な「IoT対応設備」など、日常生活をより快適にする仕様も用意されている。住宅購入はまだ先でも、いずれ欲しいと考えている人は、将来のためにも見学に訪れ、新年、家族で夢のマイホームを体験してみるのもいいだろう。


 物価高で家計の厳しい世の中ではあるけれども、現実的なことや合理的な事ばかり考えていても息が詰まる。せめてお正月くらいは、世知辛いことは少し忘れて、明るく楽しく夢を見たいものだ。(編集担当:藤原伊織)

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