今回のニュースのポイント
・「コスト吸収」から「適正転嫁」へ: 2025年には年間で2万609品目の飲食料品が値上げされ、2年ぶりに2万品目の大台を超えました。かつての日本企業は「自助努力でのコスト吸収」を重視してきましたが、原材料高と円安の長期化により、利益率を維持するための価格転嫁が不可欠なステージに移行しています。
・賃上げ継続には「マージン」が必要: 主要企業の春闘結果や見通しを踏まえると、2024~26年にかけてはベースアップ5%前後の高い水準が続くとの見方が有力です。企業にとって人件費は「構造的な固定費増」であり、賃上げ原資の捻出と設備投資の継続には、一定の利益(マージン)を確保した価格設定が避けられない経営課題となっています。
・「値上げ疲れ」と好循環の瀬戸際: 各種企業アンケートでも、大企業の約8割がすでに価格転嫁を進めている、あるいは今後予定していると回答していますが、家計調査や意識調査でも「値上げ疲れ」や節約に対する疲労感を訴える声が増えています。「物価上昇を上回る所得増」という好循環を実現できるかどうかが、日本経済最大の正念場となっています。
「また値上げか」。食卓に並ぶ品々の価格改定通知に、家計の溜息が漏れています。2025年に値上げされた飲食料品は合計2万609品目と、2年ぶりに2万品目の大台を突破しました。しかし、この「企業の値上げ姿勢」が鮮明になっている動きの裏側には、これまでの日本企業が抱えてきた「低利益率構造」からの脱却という、経営上の必要性が背景にあります。
値上げが止まらない直接の引き金は、原材料価格と輸入コストの高止まりです。円安の影響でエネルギーや原材料の調達コストが構造的に上昇し、もはや企業努力だけで吸収できる限界を超えています。さらに、今や企業の最大の課題は「人への投資」です。深刻な労働力不足を背景に、優秀な人材を確保するための大幅な賃上げ(ベースアップ)が重要な経営テーマとなっており、その原資を確保するためには、販売価格への適切な上乗せが論理的な帰結となります。
各種企業アンケートでも、大企業の約8割がすでに価格転嫁を進めている、あるいは今後予定していると回答しており、かつての「我慢の経営」から「価値に見合った価格設定」へと舵を切っています。欧米企業に比べて低いとされてきた利益率を適正水準に戻し、それを賃上げやDX投資に回すことで、持続可能な成長を目指す動きが本格化しているのです。
一方で、家計調査や意識調査でも「値上げ疲れ」や節約に対する疲労感を訴える声が増えており、家計の生活コスト負担は限界に近い水準にあります。特に必需品の支出割合が高い低所得層ほど、インフレによる実質的な負担感は重く、将来不安を増大させています。企業が利益を確保し、賃上げを行うサイクル自体は健全ですが、それが家計の消費意欲を冷え込ませてしまえば、経済全体は縮小均衡に陥りかねません。
2026年春闘に向けて、多くの調査で企業の半数超~6割程度がさらなる賃上げを視野に入れているとされています。日本経済が「物価高に負けない賃上げ」という真の好循環に入れるかどうか。企業には、単なるコスト転嫁に留まらない生産性の向上と、付加価値の創造がこれまで以上に求められています。(編集担当:エコノミックニュース編集部)

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